「教訓みたいなゲーム」楽勝ムードからまさかの逆転負け DeNAの“隙”に球界OBも喝「緩みから逆転された」
勝負所で持ちこたえられずに、一気に試合をひっくり返されたDeNA。その戦いにOBも嘆いた。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
9月3日に行われた巨人戦でDeNAは7-8で敗戦した。
先発した茺口遥大が2回4失点と序盤から苦しい展開だったが、2回裏に代打の知野直人が値千金の満塁ホームランを放って逆転。この一発にベンチは沸きに沸き、勢いづいたチームはその後も安打を重ね、再び満塁のチャンスを作ると、宮粼敏郎の2点タイムリーでこの回に一挙6得点の猛攻を見せた。
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ただ、巨人に徐々に追い上げられ、8回に丸佳浩のタイムリーで同点、9回に門脇誠のタイムリーで勝ち越された。序盤の楽勝ムードから一転してDeNAは逆転負けを喫したのである。
3位攻防戦の第3ラウンドでの手痛い1敗となったDeNAについて、チームの意識が敗戦につながったという声が飛んだ。現役時代に大洋(現DeNA)で活躍した高木豊氏が自身のYouTubeチャンネルにて、3日のDeNA対巨人戦を振り返った。
まず、高木氏は「ベンチの雰囲気見てたんだけど、DeNAがお祭り騒ぎになっちゃったんだよね」「連打、連打で一気に6点取ったから『勝った』雰囲気が漂ってんだよね」と序盤からチームが浮足立っていたと指摘する。
続けて、「巨人って経験豊富な選手もたくさんいる」「6点取られて『もうダメだ』みたいなことはないんだよ」と話すと、さらに「2アウトから一、三塁を作られて門脇が決勝タイムリーというね。2アウトとって安心したわけではないけど、『これで勝った』という緩みから逆転されたと思ってる」と心に隙があったために粘るべきところで粘れなかったと語った。
そして、「『ゲームセット』の声とともに『勝った』ということを考えないとダメ。教訓みたいなゲームだった」と試合終了の瞬間まで集中して戦い抜く意識の必要性を説いた。
3日の試合で勝利していれば巨人とのゲーム差は5まで広げることができ、クライマックスシリーズ進出をグッと手繰り寄せることができた。3連勝を逃したことにより、ゲーム差は3に縮まり、まだまだ予断を許さない状況が続く。DeNAはCS進出に向けて今一度強い意識を持たなければならないだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]