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大手アダルトビデオメーカー「ソフト・オン・デマンド」(SOD)が手掛ける東京・歌舞伎町の飲食店「SOD LAND(ランド)」が8月18日から営業を再開する。

今年3月、無許可の接待営業があったとして、風営法違反で摘発され、その後はSODと同社社長に罰金計200万円の略式命令が出されていた。

サービスや内装などが問題視されたが、店に立つAV女優のセカンドキャリアを応援するため、あえて「風俗営業」ではなく「飲食営業」にこだわっていたという。

SOD側は風俗営業の許可を得られたとして、今後は弁護士や行政書士による法務チェックを強化するとしている。

SODは8月10日、同店で記者会見を開いた。出席した人気女優・紗倉まなは「私の母も来れる店ですか」とツッコミを入れ、健全店への再生を確認した。

⚫️弁護士などの法務チェックを強化していく考え

SODランドは地下1階・地上4階建ての店内で、AV女優と会えるとうたって営業していた。

問題とされていたのは、風俗営業の許可を受けないで、女性従業員にカウンター越しに客らを接待させたこと。2021年、22年に警察の指導が相次いで、今年3月に摘発された。

グループ会社「SODクリエイト」の野本義晃代表取締役社長らは8月10日の記者会見で、「認識が甘かった。大変申し訳ございませんでした」と不祥事について謝罪した。

警察による2度の指導を受けても改善がみられなかったことは「故意」ではなく「過失」だったと説明する。

摘発前の営業やサービスの内容について、弁護士などの法務チェックはおこなっていたが、日々生み出される新サービスのチェックまで至らなかったという。今後は漏れなくチェックする考えだ。

新店舗では、風俗営業の許可を得たため、隣に座っての接客や「談笑」もできるようになるという。

たとえば、女性従業員と客が同じドリンクに指を入れるサービス(「混浴」というサービス)もまた法務チェックを通って「問題ない」とされた。

AV女優の紗倉まなさんは「やっちまいましたね」「今後はそういうこと(違反)は一切ないですよね」とSODに対して、健全な店であるか追及した。

「内装を変えたりサービスをつくったり、いろんな意味で新しい形でやり直すんだろうなと思った。一安心です」(紗倉さん)

●「『飲食店で働いているんです』と女の子に言わせたいという思いだった」

野本社長は「SODランドは、AV女優のセカンドキャリアに役立ててほしいと設立した。風俗店ではなく、あくまで一般の飲食店で就労していると言えるため、飲食営業を模索してきた」と強調する。

「しかし、このままでは、お客さんも女の子も不安になる。AVでも不安があるとエロさが欠けてしまう。優先順位は、女の子の気持ちだろうと考え、風営法の許可を受けた」

たとえば、店で実際に扱っていたオプションの中で、警察から明確に「ダメだ」と指摘されたものは、「乳首かゆいかゆい 乳首ラビリンス ウーハイ」というオプションだという。

「(女性従業員が)孫の手を使ってお客さんの乳首はどこかと当てるサービスがあった。これは、性的興奮をあおっているためにダメだと指導され、やめました」(店舗責任者の高岡哲也さん)