台風6号「カーヌン」発生 発達しながら北上 沖縄に接近の恐れ
きょう28日午前3時、フィリピンの東で、台風6号「カーヌン」が発生しました。発達しながら北西へ進み、7月31⽇から8⽉1⽇頃には、暴風域を伴って沖縄や奄美付近に進む恐れがあります。
台風6号「カーヌン」発生
大型で強い台風5号は、今後、南シナ海から中国大陸に進み、29日には熱帯低気圧に変わるでしょう。
台風5号とは別に、きょう28日午前3時、フィリピンの東で台風6号「カーヌン」が発生しました。中心気圧は1000hPa、中心付近の最大風速は18m/s、最大瞬間風速は25m/sとなっています。
また、台風から離れた⻄⽇本から東⽇本の太平洋側でも波が高くなる恐れがあるため、海のレジャーはご注意ください。
台風の名前
「カーヌン」は、タイが用意した名前で「パラミツという果物の名前」に由来しています。
台風の名前は、「台風委員会」(日本含む14カ国等が加盟)で各加盟国などの提案した名前が、あらかじめ140用意されていて、発生順につけられます。準備された140を繰り返して使用(140番目の次は1番目に戻る)されますが、大きな災害をもたらした台風などがあると、加盟国からの要請によって、その名前を以後の台風では使用しないように別の名前に変更することがあります。
台風の発生数
台風は、30年間(1991年〜2020年)の平均では、年間で約25個の台風が発生しています。7月は3.7個です。
今年は、7月15日に台風4号、21日には台風5号が発生し、きょう27日に台風6号が発生しました。これから本格的に台風シーズンを迎えます。日頃から、いざという時の備蓄品を揃えておくなど、台風や大雨への備えを行いましょう。
高波に注意 台風が離れていても 海には近づかないで
台風が近づくと波が高くなり、台風の中心付近では、波の高さが10メートルを超えることもあります。沿岸部では、大雨や暴風だけでなく、高波にも注意が必要です。
そこで、台風が近づいている時に、絶対にやってはいけないことは、海に近づくことです。海の様子を見に行ったり、サーフィンや釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれる恐れがありますので、とても危険です。
また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。