「お互い楽しみなトレード」ヤクルト・西浦、ＤｅＮＡ・阪口、異例の同一リーグトレードの裏を球界ＯＢが徹底解説
貴重なユーティリティプレーヤーとして活躍が期待される西浦(C）CoCoKARAnext
ＤｅＮＡ・阪口皓亮投手とヤクルト・西浦直亨内野手の1対1の交換トレードが成立したと２６日、両球団から発表された。
今季でプロ１０年目を迎える西浦は２０１３年ドラフト２位入団。内野手のオールラウンダーとして知られ、今季は6試合で打率・167と低迷していたが、通算38本塁打をマークする。
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ヤクルトに移籍が決まった阪口は１７年３位入団の高卒6年目。今季一軍登板はないが、最速154キロ右腕に投手力不足が課題とされるチームから白羽の矢が立った形だ。
シーズン中に同一リーグ間の交換トレードは珍しいが、球界内からも両球団の思惑に関して様々な声が上がっている。
現役時代は大洋（現ＤｅＮＡ）で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は２６日に更新した自身のユーチューブチャンネルで同トレードに関して言及している。
高木氏はまず西浦のＤｅＮＡで期待されている働きとしては内野のオールラウンダーとして知られるため「守備固め、ユーティリティ的存在」とした。
チームでは本来外野手の佐野恵太に一塁を任せることもあるが、西浦加入で「一塁で西浦をやらせるか、ファーストやらせたら抜群にうまい牧（秀悟）をファーストでやらせるか」など選択肢が増えることもチームにとって大きいとした。
さらに西浦本人に関しては打撃面でも移籍によってのプラス材料を指摘した。今季は打率・１６７と低迷しているが、チームにはかつてヤクルトでコーチを務めた経験を持つ石井琢朗チーフ打撃コーチも在籍するとあって、西浦の特徴をよく知っているとし「また打てるようになってくれるかな。バッティングの面では楽しみかな」と変革を期待する場面も。
現在は首位阪神と５ゲーム差をつけられ３位。現在首位打者の宮崎敏郎に積極的休養を取らせるなど、勝負の夏を乗り切る上でもユーティリティプレーヤーの西浦の加入は大きい。「活躍の場は必ずもらえる」と高木氏も後押しする。
また一方の阪口に関しては入団当時に「すごくスケールの大きい投手が出てきたと感じた」と将来性を感じたとする高木氏。「力のある、三振が取れるピッチャー」として、先発、中継ぎ両面での起用も可能として、今後の活躍を期待した。
最近は好循環トレードが増えているが、今回のトレードに関しても「お互い楽しみなトレード」と高木氏はまとめた。
両選手の新天地での活躍も願いたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
