タイタン号内で微笑むストックトン・ラッシュ氏(写真:Best Image/アフロ)

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タイタニック号見学ツアー中、爆発大破した潜水艇タイタン。この事故で乗客4名とオーシャン・ゲート社CEOのストックトン・ラッシュ氏が命を落とした。

生前のラッシュ氏にこのツアーへの参加を打診されたことがあるというラスベガスの富豪ジェイ・ブルームさんが、彼とのメッセージのやり取りをTMZに公表した。

■2月3日

ラッシュ氏「どうですか? 今日の午後、ミッション2に興味を持っているカップルと会う予定です。進捗状況をお知らせください」

ブルームさん「息子の友人が、失敗したときのことを調べてくれて、息子が怖がっているんですよ。説得しますがね。とても楽しみにしているのですが、危険性を心配しているんです」

ラッシュ氏「喜んで彼とビデオ通話しますよ。何も知らない人は、危険だと言うでしょう。その危険性が本物であれ、想像の産物であれ」

ブルームさん「彼はその深度における海洋生物と、船に対する脅威を調べてくれました。マッコウクジラに襲われたり、ダイオウイカに掴まれたりして船体が危険に晒されるかもしれない」

ラッシュ氏「そんなバカげた心配はご無用ですよ。マッコウクジラやイカが潜水艇にちょっかいを出せるわけがない。リスクはあるにはありますが、ヘリコプターやスキューバダイビングよりもはるかに安全なんです。この35年間、軍用以外の潜水艇で事故は1件もありません」

■2月5日

ラッシュ氏「その後いかがですか? 参考までに、マッコウクジラの口よりも潜水艇のほうが大きいということをお伝えしておきます」

ブルームさん「まだです。クジラに食べられる心配はしていませんよ。あとでSkypeしましょう」

■3月30日

ラッシュ氏「今年も来年も席はもう埋まりつつあります。予約しましょうか?」

ブルームさん「まだ様子を見させてほしい。今年じゃなければ、来年にするかもしれない」

ラッシュ氏「わかりました。5月の日程はギリギリまで空きがあるかもしれません」

■4月24日

ラッシュ氏「ミッション1(5月11?19日)、ミッション2(5月20?28日)にはまだ空きがあります。直前価格は1人1万5千ドルですよ」

ブルームさん「スケジュールを確認して折り返します」

■5月15日

ラッシュ氏「全て順調。次の20?28日の回、タイタニック号近海の天気は良さそうです。5月29日から6月7日の回は残り2席ですよ」

ブルームさんの息子ショーンさんは、タイタンが深海の水圧に耐えられないかもしれないと考え、乗船に乗り気だった父親をやめるよう説得したという。ラッシュ氏がロジクール製のゲーム用コントローラーでタイタンを操作していることにも多大な不安を覚えたそうだ。この決断が親子の命を救った。

タイタンの最期については、今も様々な憶測が飛んでいる。Daily Mailによると、タイタンは降下中に電力節約のためヘッドライトを消すことになっていたという。暗闇の中、突然の爆縮により乗っていた5人は何が起こったかもわからないまま即死した可能性が高いとされている。