折りたたみスマホが急増中、もう特別な製品じゃない!モトローラが2モデルを発表
モトローラから折りたたみスマートフォンの新機種2モデルが海外で発表になった。
モトローラと言えば日本でも過去に折りたたみスマートフォン「razr 5G」を販売したことがあり、今回発表された2機種も日本での発売が期待される。
しかも今までの折りたたみスマートフォンにはない、全く新しい特徴を備えているのだ。
モトローラが2023年6月に発表した新製品「razr 40」「razr 40 Ultra」は他社の折りたたみスマートフォンとどのように違うのだろうか。
まずは上位モデルのrazr 40 Ultraを見てみよう。
razr 40 Ultraは、縦に折りたためばコンパクトな大きさになるスマートフォンだ。
本体を開けば6.9インチの画面サイズとなり、普通のスマートフォンとして使うことができる。しかも画面の縦横比は22:9のワイドサイズ。横向きにして映画を見るのにも向いている。
モトローラ最新の折りたたみスマホ「razr 40 Ultra」
もちろん他社の縦折り式のスマートフォンも同様に「閉じれば手のひらサイズ、開けばワイド画面」という特徴を持つ。
だがrazr 40 Ultraは閉じたときの性能が全く違うのだ。
razr 40 Ultraは、閉じたときの天板部分に3.6インチのほぼ正方形のディスプレイを搭載している。
このディスプレイはほぼ天板サイズ。閉じたままでも外画面を使って様々な操作が可能なのだ。
他社の縦折り式スマートフォンは閉じたときの外画面サイズが小さく、あまり多くのことはできなかった。
razr 40 Ultraなら、次のようなことが本体を閉じたままできる。
・SNSのタイムラインで写真や動画のチェック
・メッセージへ文字を入力して返信
・メインカメラを使って高画質なセルフィー写真や動画の撮影
今やSNS無しでは生活できない人がほとんどだろう。だがrazr 40 Ultraをポケットから出すたびに、いちいち本体を開いてSNSをチェックするのは面倒だ。
しかしrazr 40 Ultraは本体を開かずに写真や動画を視聴できるのだ。タイムラインをぼーっとして眺めるだけなら片手の手のひらに納めたrazr 40 Ultraの外画面をただ見ていればいい。
閉じたままSNSも見ることができる
もちろん文字入力もできるので、気になる投稿やメッセージへの返信も本体を開く必要がない。
つまりrazr 40 Ultraは、
「コンパクトなスマートフォン」
「大画面スマートフォン」
この2台を一台に集約した製品でもあるわけだ。
自分のライフスタイルや利用シーンに応じて「閉じる」「開く」と使い分けもできるのだ。
さらに本体を折り曲げた状態で使うこともできる。
テーブルの上に置いてディスプレイを曲げればそのまま動画を見るのも楽だし、三脚不要で自撮りも簡単にできる。
あるいは折り曲げた本体を横向きにして片手で持てば、ビデオカメラのように相手を撮影することができる。撮影される側は大型の外画面で自分がどのように写っているかが見えるため、常にいい表情で写ることもできるのだ。
このようにrazr 40 Ultraは、今までの折りたたみスマートフォンではできなかったことができる全く新しい製品なのだ。
これに対して、razr 40は折りたたみスマートフォンという製品ジャンルをなくしてしまうかもしれないスマートフォンだ。
razr 40の価格は、現在販売されている中国で3999元、約7万8000円。
折りたたみスマートフォンと言えば価格が高いというイメージがあるが、razr 40の価格は一般的なスマートフォンと変わらない。
もはや折りたたみスマートフォンは特別な存在ではなく、誰もが普通に選べる製品になろうとしているわけだ。
8万円以下で買える折りたたみスマホ「razr 40」
razr 40は、閉じたときの外画面サイズが1.5インチ、194 x 368ピクセルと細長い。
そのためrazr 40 Ultraのように閉じたまま何でもできるとはいかないが、折りたたんで小さくなるスマートフォンが10万円以下で買えるというインパクトだけでも欲しいと思う人はいるのではないだろうか。
縦折り式スマートフォンの外画面の大型化は2022年末ころから一気に進んでいる。
OPPOがグローバルでも販売している「Find N2 Flip」は3.26インチサイズ、 vivoが中国で販売中の「X Flip」は3インチサイズの外画面を搭載している。
外画面が大きくなるだけで折りたたみスマートフォンの使い勝手は大きく向上しているのだ。
OPPOの「Find N2 Flip」は世界各国で販売中だ
さてこうなると世界中で折りたたみスマートフォンを出しているサムスンの「Galaxy Z Flip4」の後継機がどのようなデザインになるのかが気になるところだ。
Galaxy Z Flip4の措置画面サイズは1.9インチと、ここまで紹介したモデルに比べて小さい。サムスンは例年8月にニューヨークで折りたたみスマートフォンの新製品発表会を開催するが、今年は7月末にソウルで行われる予定だ。
日本でも毎年折りたたみスマートフォンの新製品を投入しているサムスンだけに、新しい「Flip」がどのような製品になるか気になるところだ。
razr 40 Ultraのような大画面モデルになるのであれば、2023年下半期はこの2つの製品が市場の話題をさらっていくかもしれない。
執筆 山根康宏
モトローラと言えば日本でも過去に折りたたみスマートフォン「razr 5G」を販売したことがあり、今回発表された2機種も日本での発売が期待される。
しかも今までの折りたたみスマートフォンにはない、全く新しい特徴を備えているのだ。
モトローラが2023年6月に発表した新製品「razr 40」「razr 40 Ultra」は他社の折りたたみスマートフォンとどのように違うのだろうか。
まずは上位モデルのrazr 40 Ultraを見てみよう。
razr 40 Ultraは、縦に折りたためばコンパクトな大きさになるスマートフォンだ。
本体を開けば6.9インチの画面サイズとなり、普通のスマートフォンとして使うことができる。しかも画面の縦横比は22:9のワイドサイズ。横向きにして映画を見るのにも向いている。
モトローラ最新の折りたたみスマホ「razr 40 Ultra」
もちろん他社の縦折り式のスマートフォンも同様に「閉じれば手のひらサイズ、開けばワイド画面」という特徴を持つ。
だがrazr 40 Ultraは閉じたときの性能が全く違うのだ。
razr 40 Ultraは、閉じたときの天板部分に3.6インチのほぼ正方形のディスプレイを搭載している。
このディスプレイはほぼ天板サイズ。閉じたままでも外画面を使って様々な操作が可能なのだ。
他社の縦折り式スマートフォンは閉じたときの外画面サイズが小さく、あまり多くのことはできなかった。
razr 40 Ultraなら、次のようなことが本体を閉じたままできる。
・SNSのタイムラインで写真や動画のチェック
・メッセージへ文字を入力して返信
・メインカメラを使って高画質なセルフィー写真や動画の撮影
今やSNS無しでは生活できない人がほとんどだろう。だがrazr 40 Ultraをポケットから出すたびに、いちいち本体を開いてSNSをチェックするのは面倒だ。
しかしrazr 40 Ultraは本体を開かずに写真や動画を視聴できるのだ。タイムラインをぼーっとして眺めるだけなら片手の手のひらに納めたrazr 40 Ultraの外画面をただ見ていればいい。
閉じたままSNSも見ることができる
もちろん文字入力もできるので、気になる投稿やメッセージへの返信も本体を開く必要がない。
つまりrazr 40 Ultraは、
「コンパクトなスマートフォン」
「大画面スマートフォン」
この2台を一台に集約した製品でもあるわけだ。
自分のライフスタイルや利用シーンに応じて「閉じる」「開く」と使い分けもできるのだ。
さらに本体を折り曲げた状態で使うこともできる。
テーブルの上に置いてディスプレイを曲げればそのまま動画を見るのも楽だし、三脚不要で自撮りも簡単にできる。
あるいは折り曲げた本体を横向きにして片手で持てば、ビデオカメラのように相手を撮影することができる。撮影される側は大型の外画面で自分がどのように写っているかが見えるため、常にいい表情で写ることもできるのだ。
このようにrazr 40 Ultraは、今までの折りたたみスマートフォンではできなかったことができる全く新しい製品なのだ。
これに対して、razr 40は折りたたみスマートフォンという製品ジャンルをなくしてしまうかもしれないスマートフォンだ。
razr 40の価格は、現在販売されている中国で3999元、約7万8000円。
折りたたみスマートフォンと言えば価格が高いというイメージがあるが、razr 40の価格は一般的なスマートフォンと変わらない。
もはや折りたたみスマートフォンは特別な存在ではなく、誰もが普通に選べる製品になろうとしているわけだ。
8万円以下で買える折りたたみスマホ「razr 40」
razr 40は、閉じたときの外画面サイズが1.5インチ、194 x 368ピクセルと細長い。
そのためrazr 40 Ultraのように閉じたまま何でもできるとはいかないが、折りたたんで小さくなるスマートフォンが10万円以下で買えるというインパクトだけでも欲しいと思う人はいるのではないだろうか。
縦折り式スマートフォンの外画面の大型化は2022年末ころから一気に進んでいる。
OPPOがグローバルでも販売している「Find N2 Flip」は3.26インチサイズ、 vivoが中国で販売中の「X Flip」は3インチサイズの外画面を搭載している。
外画面が大きくなるだけで折りたたみスマートフォンの使い勝手は大きく向上しているのだ。
OPPOの「Find N2 Flip」は世界各国で販売中だ
さてこうなると世界中で折りたたみスマートフォンを出しているサムスンの「Galaxy Z Flip4」の後継機がどのようなデザインになるのかが気になるところだ。
Galaxy Z Flip4の措置画面サイズは1.9インチと、ここまで紹介したモデルに比べて小さい。サムスンは例年8月にニューヨークで折りたたみスマートフォンの新製品発表会を開催するが、今年は7月末にソウルで行われる予定だ。
日本でも毎年折りたたみスマートフォンの新製品を投入しているサムスンだけに、新しい「Flip」がどのような製品になるか気になるところだ。
razr 40 Ultraのような大画面モデルになるのであれば、2023年下半期はこの2つの製品が市場の話題をさらっていくかもしれない。
執筆 山根康宏