【足立区の給食レシピ】旬の“鞘付き”たっぷりな「グリーンピースシチュー」に挑戦♪給食ってこんな味だったよね~

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管理栄養士のともゆみです。グリーンピースがおいしい季節です。栄養豊富な野菜なんですが、わが家の子どもはグリーンピースを全然食べてくれません。そういえば昔、焼売にちょこんとのってるグリーンピースをはじいてる友達が結構いたっけな。苦手な子どもって結構多いのではないでしょうか。で、最近このレシピを見つけたんです。足立区の学校給食メニューになっているシチューです。毎日子どもたちがおいしく食べられるよう工夫を重ねているのですから、きっと苦手な子も手をつけてくれるんじゃないかと。大きな期待をいだいて、いざトライ♪

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足立区の給食レシピ「グリーンシチュー」を作ってみた!

【材料】
豚こま切れ肉…50g
じゃがいも…中1個
玉ねぎ…中1個
マッシュルーム…4個
にんじん…1/4個
サラダ油…小さじ1杯半
塩…小さじ1
グリーンピース(鞘付き)…180g
鶏がらスープ…420ml(湯420mlに鶏がらスープの素(顆粒)小さじ2で溶いたもの)
粉チーズ…大さじ1

〈ホワイトソース〉
サラダ油…大さじ1
無塩バター…大さじ1
小麦粉…大さじ3
牛乳…120ml

※足立区のサイトでは材料にきのことありましたがマッシュルームを使用しました。



【作り方】
1.  鍋に湯を沸かします。グリーンピースは鞘を剥いて、やわらかくなるまで茹でます。4分茹でました。
鶏がらスープ50mlとグリーンピースをミキサーにかけてピューレ状にします。



2.  ホワイトソースを作ります。フライパンにサラダ油を入れて中火にかけます。バターを入れて溶かします。弱火にし、振るった小麦粉を入れてなめらかになるまでよく炒めます。そこに600Wの電子レンジで30秒温めた牛乳を少しずつ加えてさらに混ぜます。



3.  2に1を加えてよく混ぜます。



4.  にんじんは小さめの乱切り、玉ねぎ、じゃがいもは一口大に切ります。マッシュルームは軸を取り、半分に切ります。



5.  鍋にサラダ油を入れて、中火にかけ、豚肉を炒めます。豚肉に火が通ったら、にんじん、玉ねぎ、マッシュルームの順に加えて炒めます。



6.  5に鶏がらスープ370mlとじゃがいもを加えて弱めの中火にして15分煮込みます。



7.  じゃがいもがやわらかくなったら弱火にし、3を入れて溶かします。



8.  粉チーズを入れて混ぜます。皿に盛り付け、みじん切りにしたパセリ(分量外)をのせて完成です。



懐かしい素朴な味わい



あぁ、給食の味だ。子どものころ食べた給食、こんな感じ。なんだろう、あっさりしていて素朴。自分でシチューを作る時はもっと牛乳も多いし、バターもけっこうたくさん入れてるからかな。

肝心なグリーンピースの味はきれいなグリーン色とは反対に、ほんの少し感じる程度で、グリーンピース特有の青臭さは感じないです。これならグリーンピースが嫌いな子どもも食べられますね。普段グリーンピースに見向きもしないわが家の子どももおいしかったって言ってました。これを機にと思い、その後グリーンピースご飯を作りましたが、一口も食べませんでした(泣)。

グリーンピースって何の豆?

グリーンピースって何の豆だかご存じですか?大豆の若いのは枝豆だけど。小豆?いんげん豆?
実は…えんどう豆です。
えんどう豆は、完全に熟した豆を食べるのは「えんどう豆」、早取りしてサヤごと食べる「さやえんどう」、豆がある程度熟したやわらかい状態で収穫するのが「グリーンピース」なんです。ちなみに、サヤが薄い品種は「きぬさや」、サヤが肉厚なのは「スナップえんどう」です。

グリーンピースはさやえんどうに比べると、豆の栄養素を多く含み、たんぱく質、鉄、ビタミンB1・B6がさやえんどうの2倍ほど含まれています。特に必須アミノ酸であるリジンは、体の組織の修復を促し疲労を回復したり、肌の組織を整える働きがあります。また、骨や血管を丈夫にしたり、脳細胞を活性化させるので、集中力を高めるなどの作用があります。なので、成長期の子どもに積極的に食べさせたい食材ともいわれています。

鞘付きの生のグリーンピースは、香りもよく、甘くて、プチプチでグリーンピースご飯にすると、とってもおいしかったです。ですが、グリーンピース嫌いな子どもに食べてもらうには、豆のままより、ミキサーにかけてシチューにすることで何の抵抗もなくおいしく食べてもらえることを知りました。せっかく栄養豊富なグリーンピースなので、おいしく食べてもらえるように工夫している学校給食の方々の努力を垣間見ることができた気がします。ぜひ参考にしてみてください。

参考文献:
文部科学省 日本食品標準成分表 2020年度版(八訂)
からだのための食材大全 監修者 池上文雄 他 NHK出版