米Appleは5月9日(現地時間)、Apple Watch用の新しい「プライドエディションスポーツバンド」を発表した。



同社は毎年、6月のプライド月間(LGBTQ+の権利や文化に視点を向ける月間)に合わせてプライドエディションバンドを発売して世界中のLGBTQ+コミュニティを支援している。2023年のプライドエディションスポーツバンドは、プライドフラッグのレインボーカラーに、ブラック、ブラウン、ライトブルー、ピンク、ホワイトの5つのカラーを加えたカラフルな幾何学的図形を白色のベースに組み込んだデザインになっている。

5つの色は、黒人とラテン系のコミュニティ、トランスジェンジェンダー、ノンバイナリーの人々を象徴し、またHIV/AIDSで亡くなった人々を追悼し、陽性者を支援するとともに予防を啓発する。個々の図形を囲うようにベースの素材を流し込む成形プロセスによって、バンドごとにレイアウトのわずかな違いが生み出され、同じバンドは2つとない。ユニークなレイアウトがLGBTQ+コミュニティを構成する人々の個性を映す。

新しいプライドセレブレーション文字盤は、カラフルな図形がバンドから腕時計のディスプレイへと流れ込むように表示され、ユーザーの手首の動きや画面タップに反応する。対応するiOS壁紙も、iPhoneのロック解除でカラフルな図形がダイナミックに動く。個性的な色のつながりが大きな動きを生み出すデザインが、LGBTQ+コミュニティの団結した強さと相互サポートを表現している。



「プライドエディションスポーツバンド」は、apple.comおよびApple Storeアプリで5月23日より注文受付を開始し、5月24日にApple Store直営店で販売を開始する。価格は6,800円(税込:41mmタイプ、45mmタイプとも同価格)。対応機種はApple Watch Series 3以降。新しいプライドセレブレーション文字盤とiPhone壁紙は、来週のリリースを予定している「watchOS 9.5」「iOS 16.5」で設定できるようになる。

プライドエディションバンドの取り組みを通じて、Appleは以下のようなLGBTQ+支援団体をサポートしている。

Encircle、Equality North Carolina、Equality Federation Institute、Equality Texas、Gender Spectrum、GLSEN、Human Rights Campaign、ILGA World、The National Center for Transgender Equality、PFLAG、SMYAL、The Trevor Project