レーザーテクは反発、SOX指数反転は追い風材料も信用買い残が重荷

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 レーザーテック<6920.T>が反発。上昇率は小幅にとどまっているが、今月2日の取引時間中につけた安値1万7485円をターニングポイントに底値離脱の兆しも見せ始めている。売買代金はきょうもプライム市場で群を抜いた存在。

 前日の米国株市場では、画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が新高値をつけるなど半導体関連の一角が強さを発揮、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら続伸し5日移動平均線を上に抜けてきた。東京市場でも半導体関連セクターに吹く風向きは悪いものの、決算内容を横にらみに選別物色される流れに変わりつつあるようだ。レーザーテクについては今6月期の受注高見通しを大きく下方修正するなど、半導体メモリー需要の落ち込みによる影響を受けているが、株価はそれを織り込み既に大幅な調整を入れており、目先値ごろ感から買い向かう動きも観測される。ただ、個人投資家のナンピン買いが高水準で、信用買い残は直近データで514万株強とかつてない水準に膨らんでおり、株式需給面では上値の重さが否めない状況にある。

出所:MINKABU PRESS