軽自動車の高速料金はなぜ安くなる?ETC割引や注意点など解説
軽自動車の高速料金はなぜ安くなる
NEXCO(ネクスコ)が運営している東名高速や名神高速などは「高速自動車国道」に当たり、高速道路に指定されています。車種区分によって異なる料金が設定されており、軽自動車は普通車よりも安い料金が設定されていることが特徴です。
一方、NEXCOではない首都高速や阪神高速道路などの道路については、高速道路には分類されない「自動車専用道路」に含まれます。道路によって料金が異なるため、無料のところもあれば、車種区分ごとに料金が設定されている道路もあります。
なお、山陰自動車道や近畿自動車道については高速道路には当たらず、「一般有料道路」に指定されるため、高速道路とは料金体系が異なります。
■なぜ軽自動車の高速料金は普通車より安いのか?
高速料金を決める際に以下の基準が設けられています。
車両の大きさが道路の建設、管理などに与える影響の割合 車両の大きさが道路を占める割合 高速道路の利用によって搭乗者が受ける便益の割合軽自動車はサイズが小さいために高速道路に与えるダメージが少なく、普通車以上の車両に比べると道路を占める割合も低いです。このことから、軽自動車が高速道路の建設費や管理費を負担する割合も小さくなっています。
また、軽自動車は普通車以上の車両に比べて走行性・安全性に劣ることから、高速道路を利用する便益も少なく、利用料金がもっとも安く設定されているのです。
普通車と比べていくら安くなる?
■東京~名古屋間で比較
軽自動車と普通車の高速料金は東京~名古屋間での高速料金で比較します。
以下のルートで高速道路を利用した場合の料金です。
東京→海老名JCT→海老名南JCT→伊勢原JCT→御殿場JCT→豊田東JCT→豊田JCT→名古屋
<通常・ETC料金>
普通車:7,220円 軽自動車:5,810円普通車と軽自動車の差額は1,410円です。
■名古屋~大阪間で比較
次に、名古屋~大阪間での高速料金を比較します。(※ETC割引無しの場合で比較)
以下のルートで高速道路を利用した場合の料金です。
本郷(名二環)→上社JCT→名古屋南JCT→東海→飛鳥→四日市JCT→草津JCT→吹田
<通常・ETC料金>
普通車:5,310円 軽自動車:4,320円上記の場合、差額は990円です。
同じ距離ですが、車種が違うだけで高速料金が少し節約することができます。
ETCならではの割引が受けられる
高速料金の支払には、現金払いのほかにETCが利用されています。料金所をスムーズに通過できるため、支払いが便利になるという利点もありますが、ETCならではの割引が受けられることも大きなメリットといえます。
休日割引(地方部)※普通車、軽自動車等のみ土日祝日の利用は30%割引 深夜割引(NEXCO3社、宮城県道路公社が管理する割引対象道路)※すべての車種
0時~4時までは毎日30%割引 平日朝夕割引(地方部)※ETCマイレージサービスに登録済みの方
平日6時~9時、17時~20時において、毎月の走行距離に応じて最大100km相当分までの最大50%分を還元
こちらの割引は、軽自動車と普通車が対象となっています。ただし、割引率は軽自動車と普通車で同じです。上記以外にも、クレジット機能付きETCカードを利用することによって、クレジットカードのポイントを溜められるものもあります。
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