【海外発!Breaking News】カモメ対策にワシの着ぐるみ!? 動物園のユニークな求人募集に200人以上の応募殺到(英)<動画あり>
このほどイギリスの動物園が、ユニークな求人を出して話題を呼んでいる。気になる仕事内容は、園内で来園者の食べ物を狙うカモメ対策として、ワシのコスチュームを着てカモメを追い払うというものだ。報酬は時給制で支払われるそうで、「最高の仕事かも」「私にぴったり」などのコメントが殺到しているという。英ニュースメディア『Manchester Evening News』などが伝えている。
【この記事の動画を見る】
イングランド北西部ランカシャー州ブラックプールにあるブラックプール動物園には、カモメに関するクレームが多数寄せられている。その内容は、食べていたハンバーガーやアイスクリームなどをカモメに取られたというもので、過去には鋭い口ばしで突かれてケガをした子どももいたそうだ。カフェの周辺のみならず、ショーを観覧中の人の手から食べ物を奪うカモメもいる。
ブラックプールはアイリッシュ海に面しており、リゾート地としても有名な場所だ。同園はパンデミックの影響で約2年間来園者数が激減していたが、昨年に制限が解除されたことにより、カモメの好物であるアイスクリームなどを手にする来園者が増えた。同園で鳥類の責任者を務めるキャレド・ファウジーさん(Khaled Fawzy)は「カモメたちにとっては、突然ごちそうが並んだ宴会が始まったようなものだと思いますね。狂ったように飛び回り始めましたよ。海から魚やカニを探すのには数時間かかることもありますから、来園者の手から食べ物を奪った方が簡単なんでしょうね」と、多くのカモメが動物園にやって来る理由を推測した。
そこで来園者の安全を確保し、園内で安心して楽しんでもらうために、同園は様々な対策に乗り出した。ワシやフクロウの形をした凧を飛ばしてみたり、危険な場所だと認識させるために、予め録音しておいたカモメが苦しむ鳴き声をスピーカーから流したりして工夫を凝らした。どの方法も最初の1週間ほどは効果があったが、カモメたちはすぐに慣れてしまったという。「彼らはとても賢いですよ」とキャレドさんは話しており、屋外で食べ物を狙っていたカモメたちは、自動ドアの仕組みを覚え、カフェの中にまで入ってくるようになってしまった。
困り果てた同園は新たな対策の一環として、ワシのコスチュームを着て、大きく羽ばたいてカモメを追い払うスタッフの募集を開始した。この一風変わった求人は経営陣のアイディアだと言い、知能の高いカモメは見慣れない物を敬遠するので、コスチュームというカモメにとって見たことがないものを当然嫌がること、そしてコスチュームを着ている人の動きで素材がこすれる音も嫌がるので対策として有効だという。同園の公式ウェブサイトの求人情報ページには、職種・仕事内容は「カモメ対策/来園者向けサービスアシスタント」とあり、来園者を第一に考え、フレンドリーでエネルギッシュであり、柔軟性を持つ人物が望ましいと記載されている。また仕事中はコスチュームを着て人前に出ることになり、写真を撮られることもあるため、外交的な人に適していると担当者は話している。報酬は時給制で、16〜20歳には時給8ポンド(約1330円)、21歳以上の場合には2.8ポンド(約467円)が上乗せされる。
冗談のような求人内容だが、世界中から200人以上の応募が殺到し、遠くウガンダからも問い合わせがあったという。この求人に「夢のような仕事だ」「私も応募してみようかな」「キャリアチェンジにぴったりかも」などといったコメントが相次いだ。
ちなみに2021年にはアメリカで、ピザを食べながらNetflixの作品を鑑賞する人の募集が行われ、報酬として5万2000円が支払われるという求人内容が話題を呼んでいた。
画像は『New York Post 2023年4月27日付「UK zoo wants human ‘seagull deterrents’ to wear inflatable eagle costumes to chase pesky birds」(Bruce Adams/ANL/Shutterstock)(Blackpool Zoo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
【この記事の動画を見る】
イングランド北西部ランカシャー州ブラックプールにあるブラックプール動物園には、カモメに関するクレームが多数寄せられている。その内容は、食べていたハンバーガーやアイスクリームなどをカモメに取られたというもので、過去には鋭い口ばしで突かれてケガをした子どももいたそうだ。カフェの周辺のみならず、ショーを観覧中の人の手から食べ物を奪うカモメもいる。
そこで来園者の安全を確保し、園内で安心して楽しんでもらうために、同園は様々な対策に乗り出した。ワシやフクロウの形をした凧を飛ばしてみたり、危険な場所だと認識させるために、予め録音しておいたカモメが苦しむ鳴き声をスピーカーから流したりして工夫を凝らした。どの方法も最初の1週間ほどは効果があったが、カモメたちはすぐに慣れてしまったという。「彼らはとても賢いですよ」とキャレドさんは話しており、屋外で食べ物を狙っていたカモメたちは、自動ドアの仕組みを覚え、カフェの中にまで入ってくるようになってしまった。
困り果てた同園は新たな対策の一環として、ワシのコスチュームを着て、大きく羽ばたいてカモメを追い払うスタッフの募集を開始した。この一風変わった求人は経営陣のアイディアだと言い、知能の高いカモメは見慣れない物を敬遠するので、コスチュームというカモメにとって見たことがないものを当然嫌がること、そしてコスチュームを着ている人の動きで素材がこすれる音も嫌がるので対策として有効だという。同園の公式ウェブサイトの求人情報ページには、職種・仕事内容は「カモメ対策/来園者向けサービスアシスタント」とあり、来園者を第一に考え、フレンドリーでエネルギッシュであり、柔軟性を持つ人物が望ましいと記載されている。また仕事中はコスチュームを着て人前に出ることになり、写真を撮られることもあるため、外交的な人に適していると担当者は話している。報酬は時給制で、16〜20歳には時給8ポンド(約1330円)、21歳以上の場合には2.8ポンド(約467円)が上乗せされる。
冗談のような求人内容だが、世界中から200人以上の応募が殺到し、遠くウガンダからも問い合わせがあったという。この求人に「夢のような仕事だ」「私も応募してみようかな」「キャリアチェンジにぴったりかも」などといったコメントが相次いだ。
ちなみに2021年にはアメリカで、ピザを食べながらNetflixの作品を鑑賞する人の募集が行われ、報酬として5万2000円が支払われるという求人内容が話題を呼んでいた。
画像は『New York Post 2023年4月27日付「UK zoo wants human ‘seagull deterrents’ to wear inflatable eagle costumes to chase pesky birds」(Bruce Adams/ANL/Shutterstock)(Blackpool Zoo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)