村田製が逆行安、電子部品受注の先行き懸念が重荷
村田製作所<6981.T>が逆行安となった。前週末4月28日の取引終了後、23年3月期の連結決算発表とともに、24年3月期の業績予想を開示した。売上高は1兆6400億円、最終利益は1640億円を見込む。今期中に国際会計基準(IFRS)を任意適用する予定で、決算短信に前期と比較した増減率の記載はない。想定為替レートは1ドル=127円に設定した。円高の進行や民生市場での最終需要の伸び悩みなどが業績の圧迫要因となると想定しており、電子部品の受注を巡る悲観的な見方が株価の重荷となったようだ。
同社はスマートフォン市場は在庫調整が解消するとみる一方で、需要は緩やかな増加にとどまると予想。ローエンド端末の比率上昇を見込む。事業別では、高周波・通信部門において、コネクティビティモジュールでの事業ポートフォリオの見直しを継続。エナジー・パワー部門ではリチウムイオン二次電池での在庫調整が響くとみて、両部門で減収を見込む。
米国基準の23年3月期の連結決算は、売上高が前の期比6.9%減の1兆6867億9600万円、最終利益が同19.2%減の2536億9000万円だった。スマートフォンなどに向けたコンデンサーの販売が落ち込んだほか、表面波フィルターや高周波モジュールも低迷。生産高の減少による操業度損が利益を押し下げ、円安効果があっても補えなかった。
出所:MINKABU PRESS
同社はスマートフォン市場は在庫調整が解消するとみる一方で、需要は緩やかな増加にとどまると予想。ローエンド端末の比率上昇を見込む。事業別では、高周波・通信部門において、コネクティビティモジュールでの事業ポートフォリオの見直しを継続。エナジー・パワー部門ではリチウムイオン二次電池での在庫調整が響くとみて、両部門で減収を見込む。
米国基準の23年3月期の連結決算は、売上高が前の期比6.9%減の1兆6867億9600万円、最終利益が同19.2%減の2536億9000万円だった。スマートフォンなどに向けたコンデンサーの販売が落ち込んだほか、表面波フィルターや高周波モジュールも低迷。生産高の減少による操業度損が利益を押し下げ、円安効果があっても補えなかった。
出所:MINKABU PRESS