阪神・サトテル 今季1号も 球界内から指摘される 乗り越えたい「インハイ問題」とは

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待望の今季1号が飛び出した佐藤輝明(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阪神の若き主砲、佐藤輝明に待望の一発が飛び出した。26日の巨人戦(甲子園)に「6番・三塁」で先発した佐藤輝は5点を追う5回先頭の打席で、巨人・戸郷翔征の内角の直球をしっかり捉えて右翼席へ運んだ。今季20試合目にして待望の1号。伝統の一戦での価値ある一発に、甲子園の阪神ファンも沸いた。

【動画】佐藤輝明は5回先頭の打席で、戸郷翔征から待望の今季1発を放った場面

 プロ3年目の今季はここまで打撃不振が続き、試合前までの打率は・175、2打点にとどまっていた。

 この佐藤輝の状態に関しては球界内からも様々な考察の声が出ている。

 巨人OBで野球解説者の江川卓氏は25日に更新した自身のユーチューブチャンネル「江川卓のたかされ」で佐藤輝明の現状について言及している。

 現在の不振については「どうしてもインハイ、高めの意識がすごくある」とした。多くの解説者も同様の点を指摘しているが、佐藤輝がインハイの見極めができていないことが不振の主な原因とした。

 「やはりプロは打てば打つほど研究されるので、そこが難しい点」としながらも、攻略法についてはこう語った。

 「色々なピッチャーのインハイがある。打てる速さのインハイもあるし、打てない速さのインハイもある」とし、まずは自身の過去の対戦成績から、打てるインハイを投げる投手を定めて、インハイを打つか、打たないかは「投手によって変える」ことが打撃浮上の鍵を握るとした。やみくもにインハイを打とうとしても混乱を招いていることで、頭の整理が必要だというのだ。

 いずれにせよ、大山悠輔、佐藤輝といった主軸の奮起が目指す「アレ」には欠かせない。ウイークポイントを克服して上昇気流をつかめるか。今後も注目を集め続けそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]