KinKi Kids堂本剛、ジャニー喜多川氏のベッド脇で作った曲に込めた「願い」

写真拡大

 KinKi Kidsの堂本剛は、独特な音楽感性の持ち主だ。ファンクミュージシャン・ENDRECHERIとしても活動して約21年。ENDRECHERIの音楽観や人生観を深く掘り下げる番組「ENDRECHERI MIX AND YOU」が、3月から5月まで月1回で放映されている。剛ほどの高いネームバリューを持ってしても、地上波ではなくフジテレビのCS放送「フジテレビONE、フジテレビTWO、フジテレビNEXT」。週1ではなく月1であるところがミソだ。

 メジャーにこだわらないことが流儀。およそ30年におよぶ芸能生活では、音源化されない楽曲制作にあえて臨むことが何度もあった。

 19年12月には、「2019FNS歌謡祭 第2夜」(フジテレビ系)で生放送中にオリジナルソングを完成させた。一夜限りの通称「堂本剛FUNK同好会」を結成して、剛は作詞・作曲を担当。くっきー!はベース、ゆりやんレトリィバァと欅坂46と日向坂46の合同メンバーはコーラスを受け持った。およそ4時間で楽曲「しすてむ」を完成させて、番組内でたった一度だけ披露した。

 その年の夏、剛は万感の思いを込めた1曲を仕上げている。ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏が病状に伏していたベッドの横で作った1曲だ。

「『起きろ』という願いを込めて、『Super miracle journey!!』というタイトルの曲を即興で作ったのです。その音源を録って、持って帰れるように円盤化もしています。KinKiは、ジャニーさんが生涯を通じてもっとも現場に足を運んだアーティスト。あのころ、堂本光一さんは毎日病院に通っていたといいます」(週刊誌記者)

 ジャニー氏の入院中、毎日タレントが寄り添っていた。そんなある日のこと、KAT-TUNの亀梨和也とKinKiの光一が一緒になった。剛はライブで大阪にいたが、終了後に「今から車で行く。日が昇る時間になるけど」と連絡。その時光一は、「剛くんが来るなら待ってるわ」と、亀梨と2人でジャニー氏の部屋で待った。到着後、KinKiの2人がジャニー氏に話しかける姿を、亀梨は遠くで見ていたという。

「KinKiに演奏の楽しさを教えた吉田拓郎さんがテレビ出演最後となる時も、KinKiは合作をプレゼントしています。光一さんと剛さんが作曲、拓郎さんが作詞して『Sayonaraあいしてる』を完成させ、最後の『LOVE LOVE あいしてる』(フジ系)で披露しています」(前出・週刊誌記者)

 次は誰にどんな名曲を捧げるのか。

(北村ともこ)