外為サマリー:朝方に一時132円90銭台まで軟化したあとは下げ渋る

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 13日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=133円17銭前後と前日の午後5時時点に比べて60銭強のドル安・円高となっている。

 12日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=133円13銭前後と前日に比べて50銭強のドル安・円高で取引を終えた。この日に発表された3月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が前月から鈍化したことを受け、一時132円74銭まで軟化した。

 米連邦準備理事会(FRB)が公表した3月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容をハト派的と受け止める向きもあり、この日の東京市場のドル円相場も軟調な展開となっている。FRBの金融引き締め姿勢が緩まるとの見方が広がるなか、午前8時10分過ぎには132円94銭をつける場面があった。ただ、時間外取引の米長期金利は3.39%台と前日終値水準で推移していることが下支えとなり、ドルは売り一巡後に下げ渋る動きとなっている。一方、前日に欧州中央銀行(ECB)高官のタカ派的な発言が相次いだことで、ユーロは利上げ継続観測を背景とした買いが優勢となっている。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1002ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0070ドル強のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=146円51銭前後と同30銭弱のユーロ高・円安で推移している。

出所:MINKABU PRESS