米外為市場サマリー:一時133円80銭台をつけたあとは上昇一服

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 11日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=133円68銭前後と前日に比べ7銭程度のドル高・円安。ユーロは1ユーロ=145円89銭前後と同80銭弱のユーロ高・円安だった。
 
 前週末に発表された米3月雇用統計を受けて過度な景気懸念が和らいでいるほか、日銀の政策修正思惑の後退もあってドル買い・円売りが先行。イエレン米財務長官が講演で「世界経済は半年前よりも良くなっている」との認識を示したこともドルの買い安心感につながり、ドル円相場は一時133円81銭まで上伸した。ただ、12日に3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて持ち高を一方向には傾けにくく、ドルは買い一巡後に上昇一服。シカゴ連銀のグールズビー総裁が講演で「金融不安の影響を見極めるため、当面は積極的な利上げに慎重になるべき」などと述べたことを受け、米長期金利が上昇幅を縮小したこともドルの重荷となった。一方、ユーロは欧州債利回りの上昇などを手掛かりに買いが優勢だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0912ドル前後と前日に比べて0.0050ドル強のユーロ高・ドル安だった。



出所:MINKABU PRESS