焼豚1本ドーンと約2kg！『麺屋武蔵神山』（神田）で狂気の「焼豚つけ麺」を食べてきた

2023年3月26日 14時48分

食楽web

調査内容：いいことがあった日に食べたくなる、テンションが上がる『麺屋武蔵神山』（神田）のデカ盛りつけ麺を調査

　会社や学校で嬉しいことがあったり、自分にとって記念日だったり。何か自分にご褒美をあげたくなるような日に食べたくなるラーメン・つけ麺をリサーチしに、今回向かったのはJR神田駅西口から徒歩2分ほどの場所にある『麺屋武蔵神山』。渋谷や上野、秋葉原など都内に14店舗を展開している行列覚悟の人気店『麺屋武蔵』の一つです。

　店の前に着くと、入り口横に大きなチャーシューの写真が。今回はスペシャル感が半端ない、焼豚1本丸ごとドーンと乗った麺を食べにやってきました！

「神山名物！一本焼豚メニュー」はつけ麺3種とラーメンの4種。券売機の写真ですでにど迫力。お土産も可能（※価格は3月取材時の価格。4/1以降原材料価格の上昇により値上げの可能性あり）

『麺屋武蔵』の公式サイトによると、「2009年2月オープン。神山の特徴は何と言っても『蒲焼きチャーシュー』。豚バラ肉を、長時間蒸して余分な油を落とします。その後タレに浸け、サラマンダーという焼き機で、表面をカリッと焼き上げます。鰻の蒲焼きの製法に似ている事からこの名前になりました。神山オリジナルの味わいをお楽しみ下さい」と紹介されています。蒲焼チャーシューの初めての響きに期待が高まります。

　券売機も、「濃厚つけ麺」、「辛つけ麺」、「ら～麺」、期間限定麺などカテゴリーがある中、今回のお目当て「神山名物！一本焼豚メニュー」と独立した1ジャンルを発見。「神山一本焼豚つけ麺」に、麺を「3．5倍盛り」で注文します。

　店内には「つけ麺麺量表」が貼ってあり、並盛りの場合茹で前180g（茹で後約280g）、中盛り235g（茹で後約370g）、大盛り285g（茹で後約450g）、といった細かい説明が書かれています。3．5倍盛りの630g（茹で後約1kg）まで追加料金不要なのは、小麦価格高騰の中、企業努力をひしひし感じるありがたさ！　茹で前850g（茹で後約1350g）は＋100円、1kg（茹で後約1580g）は＋150円。ここらへんになると、もう2～3kgの世界です。

笑っちゃうぐらい存在感抜群の焼豚1本！「神山一本焼豚つけ麺（麺3．5倍盛り）」計1887g

「神山　一本焼豚つけ麺」2400円。山盛りの麺、焼豚、味玉、つけ汁。右上の小皿はチャーシュー用のタレ（※価格は3月取材時の価格。4/1以降原材料価格の上昇により値上げの可能性あり）

　待つこと数分。目の前にやってきたのは麺の山、そして横たわる一本焼豚。想像以上にインパクトがすごい！　券売機の写真でもすごいと思っていたけれど、いざ本物を目にすると、そのサイズ感にテンション爆上がりです。

　まずは計測。麺＋焼豚は、直径23cmの器で1601g。この日のチャーシューは、約17．5cm×7．5cm×5cmで472gもあります。ということは、やはり麺が茹で後で約1kg、焼豚＋味玉で約600g、となります。そしてつけ汁は直径14cmの器に286g（いずれも器の重さを除く）で計1887g。これにタレとか、食事中に水を飲んだりすることを考えると、胃袋に2kg以上の余裕が必要なボリュームです。

蒲焼焼豚は表面褐色、そして中はピンク。程よい脂のバランスで、テイクアウトを真剣に考えたほどうまいっ！

　ちなみに焼豚は提供前に、カットするか、1本そのままでいいかお客様に随時確認しているとのこと。なのでかぶりついてダイナミックに食べたい人は1本そのまま、大口を開けて食べるのはちょっと…、という人にはカットしたもので食べられます。

「麺は極太のストレート麺で、うどんを打つ製麺機で作っています。茹で前の重さは630gですが、茹でた後はもしかしたら1kgを超えることもあるかもしれないですね。つけ汁は豚骨魚介に醤油だれ、仕上げにエビ油を入れています。具はチャーシューとネギ、メンマ、味玉1個ですね」と話すのは店長の佐藤さん。

旨みしっかり、だけど後味はあっさり、くどくないつけ汁。もちもち・ツルツルの極太麺は喉越しもいい

「チャーシューの出来上がりは少しトロトロぐらいを目指して作っていますね。カットしても崩れない程度の柔らかさ。肉は豚バラ肉、味付けは醤油、砂糖、ミリン、香味でニンニク、ショウガなどです」と店長。

　3．5倍盛りの麺を注文する人は1日で約10人程度。3倍だともっと増えるとのことです。ということは、2kgレベルのボリュームでもサクッと食べられる人が結構いることに、さすが神田！　オフィス街のデカ盛り覇者が、街中に結構いるってことです。

　そしてデカ盛りつけ麺で毎回不安になるのが、もしつけ汁がなくなったら？「3．5倍盛りの麺の場合、つけ汁が足りなくなったらおかわり1杯無料になります」とのこと。良かった～。

武蔵各店舗で色々な限定麺を出しています。ぜひ食べ比べてみてください」（店長の佐藤さん）（食楽web）

　麺だけで1kg、チャーシュー約500gと、どっちもすごいボリュームだけれど、麺のもちもち＆ツルツル、そしてつけ汁の旨みが広がる感じ、そして贅沢感溢れるチャーシューで、思っていた以上に進む、というか口が欲しがる美味しさの『神山　一本焼豚つけ麺』。締めの割スープは、魚介の風味が効いていて、さっぱりしつつも甘さを感じます。最後の一口まで美味しく味わえました。

まとめ：とってもスペシャル感あり！　ご褒美つけ麺として最強

　今回食べた「一本焼豚つけ麺」は、『麺屋武蔵神山』のオリジナルメニュー。他の『武蔵』では味わえません。池袋の『麺屋武蔵二天』のウリは揚げ物で、「豚天」「鶏天」が人気だし、御徒町の『麺屋武蔵武骨』は黒・白・赤のスープが話題、そして吉祥寺の『麺屋武蔵虎洞』には「焼豚ソーセージ」があるなど、同じ『武蔵』でも店によって個性が際立っています。

「各店舗で名物も限定麺も違うので、ぜひ他の店も行って食べ比べて欲しいですね。最新情報はSNSなどをチェックしてください」と店長の佐藤さん。

『麺屋武蔵』の他の店でも麺3．5倍盛りはあるそうなので、1本焼豚並みにダイナミックなメニューがあるのかちょっと気になる。見つけ次第、また紹介します！

（取材・文◎いしざわりかこ）

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