【お風呂の節ガス】次に入る人が2時間後…浴槽のお湯は「後で追い焚き」「自動保温」のどっちがお得?

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冬は体を温めたいし、健康のためにも湯船に毎日浸かるのがいいですよね。でも、1人暮らしなら1度沸かせばそれで終わりですが、ライフスタイルがバラバラの家族がいる場合はちょっと悩ましい。次に入る人が2時間後だったら…お湯は後で追い焚きすればいいのか、自動保温の状態でキープがいいのか。先日放送の『ZIP!』の特集で、ズバリ正解を出していたので紹介したいと思います!

浴槽の湯に直接被せるだけ!「アルミ保温シート」を使ったら…お風呂の温度は何℃下がったか?【節電実証実験】

ガス代が高い!どうしよう…!?

ひえ~、高い!ガス代も電気代も高い!
電気代の高騰に気を取られて、ガス代はすっかり油断していました。そうしたら、いつの間にか、こんな値段に…。

こちらは、わたしが利用している「東京ガス」のアプリのスクリーンショットです(一部加工しています)。



上の画像の線グラフは、ガス代の移り変わりを表したもの。青いグラフが今年、白いグラフが昨年同月です。
そして、表の赤枠の上段は今年のガス代、下段は昨年同月のガス代。バッチリ高くなっています!
「そんなに使ったかな~」と思って使用量を確認。緑枠の上段が今年の使用量、下段は昨年同月の使用量です。使用量自体は、たいして変わっていないんですよね。
どうやら、ガス代の高騰はわたしの浪費が原因ではなくて、ウクライナ侵攻や円安と関係している様子。日本中のみなさんがガス代に悩まされているんですね。

ガス併用住宅の場合、ガスコンロ以外にもガスを使用している器具はありますよね。お風呂の給湯器に、ガス式の床暖房に…。
そこで今回は、『ZIP!』の「冬の節電・節ガス術」で取り上げられていたお風呂の節ガス方法を紹介します。

お風呂の節ガスクイズ!

さっそくですが、クイズです!
お風呂を沸かしたものの、次の家族が入るのは2時間後。みなさんなら、どうされますか?
節ガスになるのは1と2のどちらでしょう。

1.自動保温を切り、2時間後に追い焚きする
2.自動保温を使って設定温度を保ち続ける

正解は………


画像出典:photoAC

1.自動保温を切り、2時間後に追い焚きする

でした!

番組に出演していた節約アドバイザーの和田由貴さんによると、自動保温というのは、何度も追い焚きをしている状態なのだとか。
自動保温が1時間を超えると、追い焚きを1回するよりもガス代が高くなるのだそうです。

でも、本当に節ガスになるのは家族が間隔を空けずにお風呂に入ること。
200Lのお風呂の追い焚きには、1回あたり17円ほどかかるんですって!毎日1回ずつ追い焚きをすると、なんと年間約6190円にもなります。6000円あれば、おいしいものが食べられますよね。

さらに和田さんによると、追い焚きのコストを削減するためには、お風呂のフタも大事なのだそうです。
お風呂のフタ、お掃除が面倒で使っていませんでした…。

お風呂のフタってそんなに効果があるの?

ちょっぴり脱線しますが、お風呂のフタにどのくらいの効果があるのか、わが家のお風呂で試してみました。
効果が薄いようなら、やっぱりフタのお掃除が面倒だな~と思ったんです。たいして節約にならないのであれば、手間は増やしたくないですよね。

まずは40℃のお湯を沸かして、自動保温を切って2時間放置します。
ちなみにこの日は暖かく、気温12℃でした。お風呂場の暖房はつけずに実験します。



↓フタをせず2時間放置



水温計で測ったところ、36℃になっていました。
資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると「2時間の放置で約4.5℃低下する」とあるので、その通りの結果でした。

つぎに、追い焚きで40℃に戻し、自動保温を切ってお風呂のフタをして2時間放置します。



↓フタをして2時間放置



2時間後の水温は約38℃。フタをしていないときより、2℃ほど温かい状態を保てていました。
このあと再度追い焚きをしたところ、フタをしていない状態から40℃に戻すのに10分ほどかかったのに対し、フタをしたお風呂は5分ほどで追い焚きが完了しました。正確な計算方法はわかりませんが、もしかして、追い焚き代が半分で済む…?
東京ガス都市生活研究所の三神彩子所長によると、お風呂のフタをすると年間約4039円の節約になるのだそうです!フタ、おそるべし。

他にもある!お風呂の節ガス方法

和田さんと三神所長によると、お風呂の節ガス方法はまだまだあるのだそう。
たとえば…

【湯船のお湯を20L減らす】
寒~い中、お湯を沸かすのはやっぱりコストがかかります。お湯を200Lから180Lに減らすと、1日約10円、1年間で3650円の節約になるのだとか(水道代含む)。水道代も減らせて一石二鳥ですね。


【湯船の設定温度を42℃から40℃に下げる】
お風呂の温度を下げると、年間約2939円の節約になるのだそう。1日にすると約8円の節約ですが、塵も積もれば山となる。侮れません。


5つの方法で無理なくお風呂の節ガスを!

日本テレビ『ZIP!』の「冬の節電・節ガス術」で取り上げられていたお風呂の節ガス方法をまとめると、以下の通りです。

1.なるべく間隔を空けずに入浴する
2.1時間以上空くときは自動保温を切り、入浴前に追い焚きをする
3.お風呂のフタをする
4.湯船のお湯を減らす
5.湯船の設定温度を下げる

どれも1度で多額の節約ができる方法ではありません。でも、入浴は毎日のことなので、無理せずコツコツと続けられる方法がありがたいですよね!
わたしはさっそくお風呂のフタを続けています。みなさんも試してみてくださいね~!


<参考文献>
WEB

【資源エネルギー庁 省エネポータルサイト】
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/index.html

【東京ガス 都市生活研究所】
https://www.toshiken.com/