小田井涼平 純烈を卒業した今”芝居”“ソロライブ”への思い語る「ミュージカルも、今はまだ少し不安です(笑)」:全力で、愛していいかな?|テレ東プラス
「瀬尾役の竹財輝之助さんが可愛くて愛しすぎる!」「第2話から登場する、小田井涼平&藤森慎吾コンビがめちゃくちゃ楽しみ!」SNSで早くも話題。毎週金曜深夜0時52分からは、ドラマ25「全力で、愛していいかな?」を放送!
恋に臆病になり、"好き"が分からなくなっていた千世(桜庭)と、包容力抜群で優しすぎるイケオジ・瀬尾(竹財)が織りなす、大人同士の不器用な年の差うぶきゅんラブストーリーを描く。
「テレ東プラス」は、瀬尾の友人で、ベンチャー企業の社長・夢路役を演じる小田井涼平を直撃! 夢路はいよいよ、今夜放送の第2話から登場! 小田井が、1度観たら忘れられない(?)癖の強い芝居でコミカルに演じる。昨年12月31日に歌謡コーラスグループ・純烈を卒業し、ソロとして活躍を続ける小田井に、作品についてはもちろん、近況から今後の活動に至るまで、話を聞いた。
純烈で15年...自分が持っていないと思っていた素養も相当鍛えられた
――純烈時代も、ドラマ「ひねくれ女のボッチ飯」(2月13日(月)より「ネットもテレ東」で無料配信 ※小田井さんは第2話に出演)など、単発ドラマでのご出演はかなりあったと思いますが、ここまでがっつり連ドラというのは、久々ですよね。
「そうですね。純烈にいた頃は、グループのスケジュールを優先していたので、連ドラに関わるのはなかなか難しいことでした。ドラマはできる範囲、単発で出演させていただくことはありましたが、自分の中では"演じる"ということに対して、長い間やっていなかった、力が足りていないみたいな感覚がどこかにあって...。やはりそこは、役者をずっと続けていらっしゃる皆さんとはちょっと違うと感じていますし、純烈を15年間やってきたので、その分ブランクがあるという思いでやっています。
今回の作品も、初心にかえって、純烈としてやってきたものをぶつける気持ち、思い切りぶつかって、間違えたらまた次のことを考えようと割り切って、毎回撮影に臨んでいました。
今後もしお芝居の仕事をいただけるのであれば、今までの経験をバネに工夫しながら、"純烈をやってきた自分ができる演技とは何か"を探求したいですね」
――今回演じる夢路役は、実にコミカル。小田井さんが演じるとインパクトがありますし、まさに純烈での経験が生かされる(?)キャラクターと言えるのではないでしょうか。純烈ファンの皆様にも刺さりそうです。
「そう言っていただけるとうれしいですね。今日もこういうおべべを着せていただいております(笑)。もうすぐ52歳になりますし、もうこの歳で自分が物語の中心に入って何かを進める作品よりは、主人公がいて、その周りを取り囲む大人たちの1人としての役回りの方が自分としてはしっくりくるのかなと。そこで何か、スパイスになるような演技ができたらいいですね」
――スパイスとしてはもちろんですが、皆さんきっと、小田井さんが主役のドラマも観たいと思いますよ(笑)。
「それはそれで、もちろんうれしいんですけどね(笑)。でも、ある程度歳を重ねた俳優さんが主役の物語って、テーマが深すぎてコメディーじゃないと無理じゃないかなぁと。主人公の人生観や生き方に何かしらメッセージ性があったり、男女の恋愛を絡めると、めっちゃドロドロの不倫だったりして...そんな僕、想像できます?(笑)。
僕は僕なりのやり方で、俳優の皆様とは違う道を歩いてきたので、その経験を還元しながらお芝居することもできるのかなと、今はそんな思いでやっています」
――4月11日(火)に日生劇場(東京・有楽町)で開幕するミュージカル「ザ・ミュージック・マン」(主演:坂本昌行)にも出演が決まりました。いずれにしても、俳優・小田井さんの活躍が楽しみです。
「正直、オファーが来た時はびっくりしたんですよ。自分がミュージカルに出演するとは思ってもみなかったので、"俺のことをわかった上で、オファーしてくれたのかな?"と(笑)。やるべきかやらないべきか、最初はものすごく悩みました。その理由はいろいろあって...。
一つは純烈を卒業する際、ロケやレポートとかそういうお仕事がやりたくて辞めたいと公言していたので、"卒業した後すぐミュージカルに出るって、言ってることとやってることが違うやん!"という心の中の葛藤がありまして...いろいろ悩んだんですよ。
でもやっぱり、オファーをいただけるのは大変ありがたいことですし、卒業した以上は何か新しいことにも挑戦しておくべきという思いもあり、もはやチャレンジ精神ですよね。"今の自分にはキャパオーバー"みたいな役だったらお断りするつもりでいたんですけど、"頑張れば、今の僕でも挑戦できそうだな"と思うことができたので、ありがたく受けさせていただきました。まだ稽古も始まっていないので何とも言えませんが、坂本さんを始め、共演者の皆さんからいろいろなものをキャッチしながら精進していこうと。ただ今、ものすごく不安です(笑)」
――正直な今の気持ちを吐露していただいて(笑)。でも、ファンの皆様からすると、"また小田井さんの歌が聴ける! ダンスが観られる!"といううれしい悲鳴ですよね。単純に楽しみです。
「そうですね。もちろん不安はありますが、何事も経験しておくことで、またそれが別の場所で生きてくるので。それはもう、純烈をやってきて一番感じていることなんです。純烈があったおかげで、今いろいろなお仕事ができていますし、幅が広がっているのは事実。本来自分が持っていないと思っていた素養も、15年間で相当鍛えられましたから。
何かそれなりに時間をかけて、悩みながらやったことっていうのは、その時は特に意識していなくても、振り返った時"血となり骨となってんねんな"と思う。だから、5年後10年後の自分に対して、ミュージカルというものをインストールしておくのはいいだろうなと思いました」
――今後、ソロライブということも考えていらっしゃるのでしょうか。
「今の状況で明言はできないんですけど、"やりたい"という気持ちはずっとあります。でもやっぱり、歌に関してはタイミングが大事で、純烈を卒業していきなりソロで歌を始めてしまうと、まったくそんなことないのに"不仲? 音楽性の違い?"とかいろいろ推測されるじゃないですか(笑)。少し時間を空けてからゆっくりやればいいのかなと。それがいつになるかというのも決めているわけではありませんが、その時が来るまでに僕もしっかり準備をしておくつもりです。"いつ"という答えをはっきり出せずに申し訳ない気持ちでいっぱいですが、"いつかソロライブをやりたい"という気持ちは変わりません」
――念願が叶い、帯で旅番組も始まりました。純烈卒業後もお忙しいとは思いますが、少しは自分の時間が持てるようになりましたか?
「2023年、小田井涼平1人になって、今は新人の感覚で仕事をしています。今年はやり切るしかない。どんな仕事でも、僕がやったことを見てくれた方が"この間ロケで出てくれた小田井さん、面白かったから今回も頼もうか"など、次回につながる1年になればいいなと思います。今は自分を知ってもらうために毎日一生懸命やっているので、例えばミュージカルが終わって、もう少し落ち着いてから自分のペースを作れるようになればいいかなと。LiLiCoとの時間も、今はなかなかね。ただ、年齢的に体のメンテナンスもしなくてはならないので、例えば、週に1回は休みをもらうなどしてバランスを取り、奥さんの誕生日や結婚記念日、クリスマスはお休みをいただいて...とは思っています。彼女の家族が住むスウェーデンにも行きたいですね」
――ありがとうございます。皆さん、今夜の小田井さんのご登場を心待ちにしていると思いますので、最後にメッセージを!
「"このドラマを観て本当に良かった!""あのキャラクターのあのセリフが良かった!"と思ってくれたらええなって、今、めっちゃ思っています。もうそれしかないです。純烈の時もそうでしたが、ドラマ出演もグループで活動するのとどこか似ている部分があるので、自分がいたことでさらにストーリーが盛り上がればいいなと。そんな視点でご覧いただき、見終わった後にSNSで"夢路さんのあのセリフが良かったです♡"とかなんとか書いてもらえたらうれしいです(笑)」
【小田井涼平 プロフィール】
1971年02月23日生まれ。大阪府出身。モデル活動を経て、2002年、「仮面ライダー龍騎」の北岡秀一/仮面ライダーゾルダ役で俳優デビュー。
2007年、歌謡コーラスグループ・純烈に加入し、2010年にメジャーデビュー。2018年、「紅白歌合戦」初出場を果たす。2022年、初のソロ・アルバム「息子がお世話になりました」をリリース。同年12月31日をもって純烈を卒業し、ソロ活動を開始。
2月からは「小田井涼平のあい旅」(BSJapanext)がスタート! 4月11日(火)に日生劇場(東京・有楽町)で開幕するミュージカル「ザ・ミュージック・マン」(主演:坂本昌行)にも出演する。
(撮影/倉持アユミ 取材・文/蓮池由美子)
小田井さんが夢路役を演じるドラマ25「全力で、愛していいかな?」は、毎週金曜深夜0時52分放送! 気になる第2話は...。
【あらすじ】
おためしで付き合うことにした千世(桜庭ななみ)と瀬尾(竹財輝之助)はホテルで一夜を過ごす。恋愛から遠ざかりすぎて、"好き"がわからなくなっていた千世は、久しぶりの感覚に困惑していた。一方の瀬尾は、今まで仕事や趣味に打ち込み、恋愛に見切りをつけようとしていた頃、ある事がきっかけで千世に一目惚れをしていた。無事に付き合えたことを友人の夢路(小田井涼平)と潤(藤森慎吾)に報告するが、瀬尾の心は複雑で...。