活動初期から歌声を披露しており、2020年10月7日に1stシングル「それゆけ!学級委員長」でメジャーデビューを果たした。

かわいらしく澄んだ歌声で、伸びやかな高音や大人っぽいウィスパーボイスを駆使しながら楽曲に合わせて様々な表情を見せてくれる。

アイドルらしいポップな楽曲からラップまで生き生きとこなすさまからは、委員長の器用さと実直さが垣間見えるはずだ。


■人気10曲:ファン激推し曲から最新曲も

「甘噛み」葛葉
2022年2月25日に先行配信リリースされた1stミニアルバム『Sweet Bite』の収録曲。シドのマオが作詞を、明希(作曲名義は御恵明希)が作曲と編曲を手がけた作品で、同日公開のMVは300万回再生(2023年1月31日現在)を記録している。

女性目線の歌詞を艶っぽく歌い上げていて、儚くも鋭さを秘めた高音の美しさにはハッとさせられる。孤独感を吐き出すようなほどよく力の抜けた歌い方と、願望をぶつけるような迫力のある声の両面で、楽曲の主人公が抱く葛藤を見事に表現している。

“甘噛の狂犬”というふたつ名で呼ばれる、葛葉の持つ甘さや素直さも覗かせた一曲。

「【】歌ってみたKING 【】」葛葉
2020年11月10日に公開されたKanaria feat.GUMIによる「KING」のカバーであり、葛葉の人気を盤石なものとした。再生回数は現在も伸び続け、ついに3996万回再生(2023年1月31日現在)を突破した。

ハスキーなのに透明度の高い声質が楽曲の雰囲気にぴったりで、静かな出だしから心を掴まれる。

サビに向けて力強さが増していくが、持ち前のリズム感と滑舌の良さで歌詞がするすると耳に入ってくる感じもたまらない。自信や余裕を垣間見せる圧倒的な存在感はまさに“KING”。時折入る笑い声はやんちゃさも感じさせ、この1曲で葛葉の様々な魅力を知ることができる。

「Kids」叶
1stミニアルバム『flores』に収録された、尾崎雄貴(Galileo Galilei、Warbear、BBHF)による提供曲。2022年10月10日に公開されたLyric Videoは、すでに12万回再生(2023年1月31日現在)を記録している。

大人になることへの不安を受け止める歌詞は、VTuberとしての心情を切り取ったようでもある。優しい歌声が切なさや儚さを繊細に表現し、リスナーの心を温かく包み込む。

不意に声に力が込められているのは、歌詞が叶自身の感情と重なるからなのかもしれない――。寂しくはあっても信念を持って生きていこうとする凛とした姿勢が、メリハリの効いた歌声から伝わってくる。

「チューリングラブ」叶&星川サラ
“かなえぼし”のコラボ名で知られる叶と星川サラによる、ナナヲアカリの「チューリングラブ」のカバー。2020年8月19日に公開され、682万回再生(2023年1月31日現在)を突破している。

個人や男性ライバーとの歌唱の場合は甘さが際立つ叶の歌声も、女性ライバーの声と合わさると男らしさやカッコ良さがよりアップして感じられるだろう。

ふたりの声質の波長が合っているため、低く優しい声と高くかわいい声が調和して相乗効果を発揮。どこを切り取っても癒されるのは、安定した歌唱力の高さがあってこそだ。キュートで楽しそうな歌い方も楽曲のポップな雰囲気にぴったり。

「一撃 ( #にじフェス2022_Day2 LIVE Special Edit Ver.)」ROF-MAO
結成1周年記念日の2022年10月21日に配信された3rdデジタルシングルで、『木10!ろふまお塾』season3のエンディングテーマ。

11月3日に公開され150万回再生(2023年1月31日現在)を記録している『にじフェス2022』でのパフォーマンス動画を観れば、リアルとバーチャルの垣根はもはや感じない。