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女性VTuberグループ・ホロライブの0期生として活動し、VTuber界屈指の歌姫として人気を博す星街すいせい。彼女が2ndアルバム『Specter』を完成させた。

今回のアルバムのテーマは「ロック」。田淵智也&堀江晶太、キタニタツヤ、Ayase、ポリスピカデリー、ナナホシ管弦楽団、じんなど豪華クリエイター陣が集い、前作リリース後に豊洲PITで行なわれた1stソロライブ“STELLAR in to the GALAXY”開催後の反響などを受けて制作された、ライブで映えるバンド曲/ロック曲が多数収録されている。

1stアルバム『Still Still Stellar』のリリースから2ndアルバム『Specter』が完成するまでの活動や、今回のアルバムの制作風景について、メールインタビューで聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY 杉山 仁

――1stアルバム『Still Still Stellar』から今回の2ndアルバムがリリースされる約1年半の間の活動のなかで、星街さんが特に印象に残っているのはどんなことですか?

星街すいせい 1stアルバム『Still Still Stellar』を発売してからは怒涛の日々で、Midnight Grand Orchestra(以下、ミドグラ)の結成、“hololive 3rd fes. Link Your Wish”の準備、デビュー4周年記念ライブ“Selfish of a Rough Stone”の準備、そして初挑戦のV最協決定戦への参加(湊あくあ&常闇トワとのチーム・Startendで出場)がすべて重なった時期が一番自分の中で印象に残っています。

ミドグラのアルバムの楽曲を覚えて収録して、同時期にダンスレッスンもして、記念ライブは演出面なども監修しているので監修もして、終わったらひたすらApexの練習……。相当きつかったです(笑)。5月の長期休暇がなければ灰になっていました。でも終われば良い思い出で、「自分頑張ったな〜」という達成感もありましたし、全部楽しかったです。



――喉の手術も経験したと思いますが、この決断をしたときの気持ちも教えてください。

星街 実は上記の時期には、もう2ndアルバムや2ndライブが決定していて準備を少しずつ進めていました。そんななかで、一番大事な歌声が自分の中で満足いかなくなっていきました。

慢性鼻炎と喉の調子が悪化していく一方で、みんなからいくら褒められても自分的には上手く歌えていないという気持ちが大きくなり、すごくしんどかった。喉の手術の話が医者から上がり、時期的にスケジュール調整が難しいので「ライブが終わってから」という予定を立てていましたが、無理を言ってライブ前に手術をしてもらうことになりました。手術して完治するまでも長くて、結局そこも大変でしたね(笑)。

――最近は全体ライブの規模がさらに大きくなっていますし、メンバーの皆さんそれぞれの音楽活動もさらに充実しているように感じます。最近のホロライブの音楽活動全般について、星街さんはどんなふうに感じていますか?

星街 ホロライブには歌が苦手だったりダンスが苦手だったりするメンバーもいるなかで、全体ライブのステージに立つことで「みんなの前で歌う・踊る」をメンバーが楽しんでくれていたらいいなと思っています。私自身はみんなと一緒のステージに立てるのは何だかんだで貴重なので、“hololive fes”はいつも楽しみにしています。

――そして、最新アルバム『Specter』はこれまで以上にロック色の強い作品に。こうした方向性でアルバムを作りたいと思ったきっかけがあれば教えてください。1st ソロライブ“STELLAR into the GALAXY”での経験も大きかったんでしょうか?

星街 1stソロライブをやったときに、「生バンドでのライブも見たいなぁ」という意見をたくさんいただいたんです。私も「それはやりたい!」と思っていたので、生バンドで映えそうな曲を多めに作ってアルバムにするのもいいかもと思いつき、2ndアルバムの方向性にしました。楽曲は私の大好きな曲を作っている方々で、そしてバンドサウンドやロックを書くのが得意そうな方々にお願いしました。

――アルバムの中でも星街さんが特に思い入れのある楽曲があれば教えてください。個人的には「灼熱にて純情(wii-wii-woo)」「褪せたハナミドリ」「ソワレ」、アルバムのラスト曲としても印象的な「Newton」が特に好きでした。

星街 印象的なのは「Newton」ですね。このアルバムの表題曲は「みちづれ」なんですが、「Newton」は裏表題曲といいますか……。このアルバムの最後を華々しく飾る曲にしたいと思い、じんさんと一緒にミーティングを重ねてこだわって制作しました。

でも、実は最初に届いたデモが私の考えていた方向性と違って「もっとこうしてほしい!」というお願いをしたら、じんさんは「私とミーティングした結果に思いついたのがこれなんだ!」と言う気持ちを込めてご自身で仮歌を入れて返してくれました(笑)。その熱い想いに私も納得して、今の形になりました。

――星街さんが作詞をした「デビュタントボール」についても教えてください。「3時12分」にも通じるような、夜という時間特有の魔法のような瞬間を歌った楽曲にも思えます。

星街 簡単に言うと「魔法が使えたらいいのにな〜」をテーマに色々肉付けした感じですね。夜の都会の雑踏を歩きつつぼんやり浸ってる人を想像しながら書いたので、たしかに「3時12分」に通ずる部分はあるかもしれません。

――『Still Still Stellar』と比べて、今回の『Specter』はどんな作品になったと感じていますか?また、前回と比べて何か自分の成長を感じた部分などがあったら教えてください。

星街 『Still Still Stellar』は「キラキラ」、『Specter』は「ぎらぎら」だと思っています。前回と比べて自分の成長を感じた部分は、曲の発注をする時に以前よりももうちょっと鮮明にイメージをお伝えすることができるようになったことでしょうか……。

――そして、アルバム発売直後には東京ガーデンシアターで生バンドも迎えた“2nd Live「Shout in Crisis」”が開催されます。このライブで楽しみにしていてほしいことも教えてください。

星街 ライブが終わった後、1つの物語を見終わったような感覚にさせたいと思っています。



●リリース情報

星街すいせい 2ndアルバム

『Specter』

2023年1月25日(水)リリース

■mora

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品番:HLP-10001

価格:¥3,300(税込)

■配信リンク

https://cover.lnk.to/Suisei2ndAlbum

<収録楽曲>

Ayase、じん、田淵智也、ナナホシ管弦楽団ら豪華作家陣がかきおろした新曲全11曲を収録。

01 灼熱にて純情(wii-wii-woo)

作詞・作曲:田淵智也 編曲:堀江晶太

02 TEMPLATE

作詞・作編曲:キタニタツヤ

03 みちづれ

作詞・作編曲:Ayase

04 褪せたハナミドリ

作詞・作編曲:宮田’レフティ’リョウ

05 TRUE GIRL SHOW

作詞・作編曲:ケンカイヨシ

06 放送室

作詞・作編曲:MI8k

07 デビュタントボール

作詞:星街すいせい 作編曲:にお

08 7days

作詞・作編曲:郡陽介

09 Damn Good Day

作詞・作編曲:ポリスピカデリー

10 ソワレ

作詞:ナナホシ管弦楽団 作曲:岩見 陸 編曲:ナナホシ管弦楽団

11 Newton

作詞・作編曲:じん

●ライブ情報

Hoshimachi Suisei 2nd Solo Live “Shout in Crisis”

開催日時:2023年1月28日(土) 現地開場 17:00 / 配信開場 17:30 / 開演 18:00



会場:東京ガーデンシアター

特設サイト : https://suisei2ndlive.hololivepro.com/

関連リンク



星街すいせい

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https://suisei2ndlive.hololivepro.com/

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