日本と対戦するW杯ドイツ代表、メッシ以上の“価値”があるスター6人
今ワールドカップの初戦で日本と激突するドイツ代表には世界的なスター選手が揃っている。
ここでは、『Tranfermarkt』による市場価値がリオネル・メッシよりも高く設定されているドイツ代表選手を紹介する。なお、35歳になったメッシだが、その市場価値は5000万ユーロ(72億円)もある。
セルジュ・ニャブリ
市場価値:6500万ユーロ(94億円)
バイエルン・ミュンヘンに所属する27歳のFW。
若くしてアーセナルに引き抜かれると、弱冠17歳でデビューした元神童。
アーセナルではブレイクし切れなかったが、母国復帰で大きく飛躍し、バイエルンに引き抜かれた。
身体能力の高さと技術が融合し、ドリブル、パス、シュートを併せ持つ。元々は短距離走とサッカーを両立していたほどで、圧巻のスピードも武器。
2016年に21歳で代表デビューすると、そのサン・マリノ戦ではいきなりハットトリックの大暴れ。ドイツ代表選手がデビュー戦でハットトリックを達成するのは実に40年ぶりの快挙だった。
2018年大会は鼠蹊部の故障で欠場しており、今大会が初のW杯になる。
レオン・ゴレツカ
市場価値:6500万ユーロ(94億円)
バイエルン・ミュンヘンに所属する27歳のMF。189cmと長身でNEWバラックとも評されるほど完成された選手だ。
シャルケでは内田篤人とプレーした経験もある。ただ、シャルケとの契約延長を断り、バイエルンに0円移籍したため、裏切り者扱いされることに…。
移籍したバイエルンでは、新型コロナによる中断中にガチムチ化に成功。
Nothing much to see here, just Leon Goretzka flexing with his Champions League trophy 😎🏆
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— 433 (@433) August 31, 2020
攻守両面で高次元のパフォーマンスを続けるモンスターへと変貌した。
ハンジ・フリック監督は「筋肉量を増したことは見て取れる。彼の試合に恩恵をもたらしているよ」と語っていたほか、本人も中断中にフィットネスを鍛えていたことを明かしている。
カイ・ハヴァーツ
市場価値:7000万ユーロ(101億円)
チェルシーに所属する23歳のレフティ。
190cm近い長身ながら身のこなしはエレガントで、攻撃的MFとしてだけでなく、“偽9番”としてもプレーできる。
あのラルフ・ラングニックも「弱点が見当たらない選手。モダンなヨハン・クライフのようなタイプだ。得点とアシストを供給するための360度のレーダーを備えたほぼ完璧な攻撃的MF」と絶賛していた。
クラブでは背番号29を愛用しているが、それには理由がある。
カイ・ハヴァーツ
「幼い頃、兄と一緒によくFIFAやPES(海外版ウイイレ)をプレイしていたんだ。
いつも僕たちはゲーム上で自分たちを作っていてね。兄は常に29番を自分につけていた。
僕がプロになった時、レヴァークーゼンで何番がいいかと聞かれたんだ。
29番が空いていると言われたので、兄のためにそれにしますと伝えた。
幸運な時もそうでない時もあるけれど、この番号が好きなんだ」
ルロイ・サネ
市場価値:7000万ユーロ(101億円)
バイエルン・ミュンヘンに所属する26歳のウィンガー。
彼もシャルケで内田篤人ともプレーした選手だ。
切れ味鋭い左足を武器に相手を切り裂くアタッキング能力を備える。ただ、2018年W杯ではまさかの落選を経験。
当時のヨアヒム・レーフ監督は「彼とユリアン・ブラントとの間での非常にきわどい決断だったが、後者を選んだ」と説明していたが、指揮官はサネの態度を好んでいなかったとも伝えられている。
今大会が初のW杯出場だが、怪我のために日本戦は欠場が決まっている。
ヨシュア・キミッヒ
市場価値:8000万ユーロ(116億円)
バイエルン・ミュンヘンに所属する27歳のMF。
ドイツが誇るサッカーの申し子であり、あのジョゼップ・グアルディオラ監督が「ほぼ私の息子」と惚れ込んだほど。
ジョゼ・モウリーニョ監督も「右SB、左SB、CB、6番、8番、10番(の全ポジション)で素晴らしい。監督が欲しがる全ての資質を持っているよ。サッカーについての非常に素晴らしい思考力がある。絶対的な超人選手であり、世界最高のひとりだ」と大絶賛している。
世界的な名将2人が惚れ込むほどの達人であり、日本戦でも間違いなくキーマンになるはずだ。
ジャマール・ムシアラ
市場価値:1億ユーロ(145億円)
バイエルン・ミュンヘンに所属する19歳のMF。数々の最年少記録を塗り替えてきた神童だ。
17歳と205日でバイエルンのブンデスリーガ最年少ゴール、18歳227日でドイツ代表史上2番目の最年少ゴール、19歳と259日でバイエルン史上最速の100試合到達などなど…。
同僚のマタイス・デリフトは「本当に滑らかな選手。そのドリブルはとても不思議。ボールを失ったと思っても取り戻す。すごい才能がある」と賞賛。ユリアン・ナーゲルスマン監督も「ボールが彼の足元に落ちてくる、彼は足元が非常に活発だからね。並外れた才能がある」、守護神マヌエル・ノイアーも「彼は非常に重要なキープレイヤーさ、特にファイナルサードでの1vs1の状況でね」と絶賛している。
彼はドイツ生まれながら、7歳で渡英するとチェルシーのユースチームに8年所属。当時はイングランドのユース代表としてプレーしている。
イングランド代表のギャレス・サウスゲイト監督は、2021年3月にムシアラを招集しようとしたが、本人がドイツを選択。
指揮官は「並外れた選手だ。彼はジュード・ベリンガムとともにU-16でプレーしていた。我々がどれほど彼を気に入っていたか、どれほど引き留めようとしたか。だが、彼は影響力のあるドイツ代表が8人もいるバイエルンで練習していた。残念だよ。本当に特別な才能がある」と悔しがっている。