「King&Prince」平野紫耀ら3人退所で脱退…デビュー4年半で「120億円グループ」が迎えた“惜しすぎる結末”
2019年の『NHK紅白歌合戦』のリハーサルに臨んでいたKing&Princeの5人。左から郄橋海人、岸優太、平野紫耀、永瀬廉、神宮寺勇太(写真・田中昭男)
11月4日、ジャニーズ事務所は「King&Prince(キンプリ)」メンバーの平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)の3人の退所を発表した。
3人は2023年5月22日をもって、グループを脱退する。平野と神宮寺は脱退と同時にジャニーズ事務所を退所し、岸も2023年秋に退所する。
残る郄橋海人(23)、永瀬廉(23)はジャニーズに残り、「King&Prince」として活動を続ける。
ジャニーズ事務所の公式サイトでは、メンバー脱退の理由がこう記されている。
《昨年より、メンバー5人で、また、時にはスタッフも入りながら、今後のKing&Princeのグループとしての活動だけではなく、それぞれの人生についても何度も、話し合いを重ねました。その中で、海外での活動をはじめとして、それぞれに目指す方向が異なってきていることも、わかってまいりました。議論を深める中で、お互いの人生を尊重するためにも、2023年5月22日をもって、5人での活動は終了をさせて頂く、という苦渋の結論に至りました》
この発表の直前まで、平野が主演を務めているドラマ『クロサギ』(TBS系)が放送されていた。さらに、その前の時間帯には『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に、新曲「彩り」を引っ提げて、5人全員が生出演。
今までに類を見ない“電撃発表”だった――。
2018年5月にCDデビューした「King&Prince」は、故・ジャニー喜多川氏が生前、最後にデビューを見届けたグループとしても知られている。
2018年11月から休養していた岩橋玄樹(25)が、2021年3月末をもって脱退。その後、5人で活動していた。まだ、デビューから4年半しか経っていない。
「ジャニーズ事務所は、2018年1月31日にインターネットでの会見写真の掲載などを解禁しました。そういう“デジタル転換期”の最初のデビューグループとなったのが、キンプリでした。
続いてデビューしたSixTONES、Snow Manと並んで、ジャニーズを支える主力であることは間違いありません。
実際に、オリコンが2022年6月末に発表した、2022年上半期の音楽ソフトのトータルセールスでは、総売上が32.3億円とされていました。1年で見れば、60億円以上の売上が見込めるグループだったんです」(芸能記者)
彼らは、7月30日からスタートしたライブツアー「King&Prince ARENA TOUR 2022 〜Made in〜」を終えたばかりだった。
「非常に評判のよいツアーで、全国7カ所18公演は、もちろん満員。今年は4月から5月にかけ、4大ドームツアーも開催しており、年間動員数は計81万5000人といわれていました」(前出・芸能記者)
チケットの価格をひとりあたり7500円と考えても、ライブツアーだけでも60億円以上の売上が想定できる。
「音楽ソフトとライブツアー合わせて、120億円以上の売上が見込めるグループがバラバラになってしまうことは、ジャニーズ事務所としても相当に痛手ではないでしょうか。
かつてのSMAPもそうでしたが、こうした脱退という結論になってしまった以上、キンプリとしての活動も転換を余儀なくされると思います」(前出・芸能記者)
未来を背負っていたはずの5人を失うことは、ジャニーズのみならず芸能界にとっても“大きな損失”だ。
惜しむことしかできない――。