広島一筋19年で幕、2度目通告の右腕、22歳は僅か1年… 第2次で戦力外の元ドラ1
オリ中村は日ハムから豪州など経て今季NPB復帰も…
プロ野球の第2次戦力外通告期間が16日に始まり、22日には5球団19選手が通告を受け、その中には広島の2003年ドラフト1巡目・白濱裕太捕手、2007年高校生ドラフト1巡目・安部友裕内野手もいた。元ドラ1選手の戦力外は第1次で7人、第2次も7人で計14人となった。ここでは第2次で戦力外となった7人を検証する。
オリックスでは昨年のドラフト1位・椋木蓮投手が戦力外となった。東北福祉大から入団した22歳右腕は7月20日の日本ハム戦では9回2死まで無安打無得点の快投を見せるなど、4登板で2勝1敗、防御率1.02をマーク。しかし、9月にトミー・ジョン手術を受けた。来季はリハビリに専念、育成契約を結ぶ見込みだ。
中村勝投手は春日部共栄高から2009年1位で日本ハムに入団し、2014年には8勝をマークしたが、2019年オフに戦力外に。豪州、メキシコリーグを経て今年3月に育成で入団。7月に支配下登録されたが、3登板で0勝1敗、防御率8・53だった。
楽天・森雄大投手は東福岡高から2012年に1位入団。2014年には2勝を挙げたが、2019年に血行障害と診断されて育成契約に。翌2020年には左肘のトミー・ジョン手術を受けるなど故障に苦しんだ。
燕・近藤は楽天時代に続き2度目、白濱は広島一筋19年で幕
ヤクルト・近藤弘樹投手は2018年ドラフト1位で岡山商科大から楽天入り。3年間で1軍登板17試合、0勝4敗に終わると2020年のオフに戦力外となった。2021年に育成契約でヤクルト入りし、シーズン前に支配下に昇格。22試合で1敗11ホールド、防御率0.96の好成績も怪我により5月下旬から登板なし。今季も登板機会がなかった。
中日・岩嵜翔投手は市立船橋高校から2007年高校生ドラフト1巡目でソフトバンクに入団。2017年には72登板で40ホールドをマークして最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。昨年オフにFA移籍した又吉克樹の人的補償で中日加入も右腕を痛め、9月にはトミー・ジョン手術を受けた。育成契約を結ぶ見込みとなっている。
広島・安部友裕内野手は福岡工大城東高から2007年高校生ドラフト1巡目で入団。2017年にリーグ4位の打率.310をマークするなど2016〜2018年のリーグ3連覇に貢献した。しかし、今季は出場機会がなかった。
広島・白濱裕太捕手は2003年ドラフト1巡目で広陵高から入団。2012年の35試合出場が自身最多で1軍定着することはなかったが、19年間に渡って広島一筋でプレーした。今年は4試合出場、通算試合出場数は90試合だった。
第1次通告期間では楽天・福井優也、西武・齊藤大将、ヤクルト・寺島成輝、中日・平田良介、大嶺祐太、山下斐紹、巨人・桜井俊貴と7人の元ドラ1が戦力外を受けている。(Full-Count編集部)