さっぱりヘルシーなのに満足感十分! 骨付きモモ肉の素揚げをランチで楽しむ | 食楽web

 鶏の素揚げといえば、居酒屋などの夜のメニューで見かけることが多く、どちらかといえば“酒の肴”というイメージが強いと思います。しか~し! 実はこのコラムで何度もご紹介してきたように、最近は東京ではお昼の定食として素揚げを楽しめるお店が増えているんです。そして最近、またそんなお店を発見してしまいました。

東急目黒線・奥沢駅北口から徒歩2分ほどの場所にある『揚げものスタンド たのしみち』

 それが世田谷区・奥沢で30年近く愛される居酒屋『揚げものスタンド たのしみち』。その名の通り、揚げ物がメインの居酒屋なのですが、昼は鶏の素揚げを定食で楽しめるのです。というわけで、いざその味わいのほどをご紹介していきましょう。

吟味された塩で味付け。肉との相性も最高!

「鶏もも素揚げ定食」。ご飯はおにぎりというのがユニーク。味噌汁、お新香付き。なお、取材時の味噌汁の実はキャベツ。これがまたシャキシャキして美味しかった

 いただいたのは「鶏もも素揚げ定食」(1375円)。骨付きモモ肉1本を豪快に素揚げにしたものがメインディッシュのセットメニューです。待つこと10分ほどでお待ちかねの素揚げの定食が登場! 真ん中あたりでカットしてくれているので食べやすそうですね。さっそく骨なしのほうからかぶりついていきます。揚げたてアツアツなので、手づかみで食べるときはヤケドに注意です。

肉は真ん中あたりでカットしてくれているので食べやすいのも◎。米油を使ったさっぱりした味わいで数本ペロリといけそうです

 歯ざわりはバリッバリ。見事な揚げ具合です。とくに鶏皮の部分の香ばしさと言ったら!味付けは塩のみという潔さですが、「肉に合う塩を吟味して使っています」と店主・伊地知真理子さんの言葉通り、塩が実にいい仕事をしています。

 塩の旨みと肉の美味しさが加わって、ダブルパンチなウマさ。骨付き部分の肉はやわらかく、骨ばなれも良好です。ほろりとはがれてくれて、旨みの強い肉を心ゆくまで堪能できます。

断面からは肉汁もジワッとあふれてきます。揚げたてでアツアツなので、手づかみで食べるときはヤケドに注意!

 肉と塩の相性が抜群の素揚げで、ひと口食べると、魔法にかかったように、すぐに次のひと口を求めてしまう魅惑的な素揚げ。誘われるがままに食べ続け、気付けば1本をペロリと完食。お昼はこれくらいがちょうどいいのでしょうが、あと2~3本はいけるんじゃないかと思ってしまったほどの美味しさです。

おにぎりは鮭、梅、高菜、たらこ、すじこから好きなものを1個チョイス。これがまた素揚げと合うんです

 また、ご飯はお茶碗に盛られて出てくるのではなく、おにぎりというのが何ともユニーク。鮭・梅・高菜・たらこ・すじこの中から好きなものを1個選ぶことができます。今回、筆者はたらこでオーダー。素揚げともよく合います。満足感たっぷりの定食でした。

気になるおつまみが大充実の夜メニュー。もちろん鶏の素揚げも頼めます

 ちなみに、こちらの揚げ油は米油を使っているそうです。素揚げは油っぽさがなく、さっぱりとした味わいが特徴。いくらでも食べられそうな軽やかな素揚げでした。居酒屋なだけあって、夜はお酒のアテがかなり充実しています。素揚げも楽しめるので、次回はお酒と合わせて食べてみたいと思います。

●SHOP INFO

店名:揚げものスタンド たのしみち

住:東京都世田谷区奥沢2-11-8メゾン中村1F
TEL:03-3725-5766
営:ランチ11:00~15:00(14:30LO)
  ディナー17:00~23:00(22:30LO)
休:木曜

●著者プロフィール

松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。