【実食レポ】“大阪カレー文化”の草分け的存在『カレーや マドラス』の「甘辛カツカレー」が愛され続ける理由とは?
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スパイスカレーのお店が近年急増し注目されている中、大阪のカレーを語る上で欠かせない存在が、1988年に創業し30年以上の歴史を持つ老舗カレー店『カレーや マドラス』です。
年中無休で変わらず毎日提供されマドラスのカレーは、多様性豊かな現在の大阪カレーの中にあっても、いつ食べても美味しいカレーとなっています。
『カレーや マドラス』があるのは、大阪・日本橋。東京でいえば秋葉原にあたるいわゆるオタク街です。秋葉原の場合もそうですが、アニメやパソコンのお店以外にも、探してみるとご飯の美味しい店が結構あったりします。
『マドラス』があるのは日本橋のメインストリートを1本東に入った先。家電街の雰囲気が一気に薄まった通りにあります。
お店の中に入ると、店内はカウンターだけのシンプルな造り。キッチンの中にはカレーの入った大きな寸胴がズラリという、カレー好きにはたまらない光景にテンションが上がります。
メニューはシンプルにカレーとトッピングのみ。定番の「カツカレー」を中盛サイズで頼んでみました。
甘辛な大阪カレーの代表『カレーやマドラス』の「カツカレー」はどんな味?
「カレー」中サイズ、カツトッピング 1100円
カツが揚がるいい音がしてしばらくすると、運ばれてきたのがこちら。中サイズだというのにこの量。ちょっとした衝撃の量となっています。
予想外の大きさに少しビックリしましたが、いただきます。まずはカツを一口。サックリと揚がったカツは薄めにカットされていますが、肉質はムッチリとしていて存在感バッチリ。
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次にカレーを食べてみると、最初はフルーティーな甘みが広がり、食べ進める内にスパイシーな辛さがやってきます。
最終的に「かなり辛口になるのが大阪の甘辛カレーの特徴」ですが、こちらのカレーは最後まで食べきっても、辛さはわりとマイルドでした。
スパイシーな味とフルーティーな味には結構、振れ幅があるのに、万人受けする絶妙なバランスでクセになる味……。長い歴史の中でずっと人気なのも納得の一杯でした。
カレーを食べ終えた後に店頭をふと見てみると、雑誌の取材記事やテレビでの紹介時の写真、有名人のサインなどがこれでもかと貼られていて、長い歴史と人気が証明されていました。
大阪でのカレー屋巡りを考えている人がいれば、スパイスカレー屋のほかに、『カレーや マドラス』を加えておくのをオススメします。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP DATA
カレーや マドラス
住:大阪府大阪市浪速区日本橋4-3-12
TEL:06-6644-9020
営:月・木曜11:00~19:00、火・水・金~日曜11:00~20:00
休:無休
http://www.nomo-2.com/madras/
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。