五条〜十津川温泉が主要バス停以外通過となります。

十津川道路などを経由し大幅時間短縮


大和八木駅と新宮駅を結ぶ奈良交通の「八木新宮線」(恵 知仁撮影)。

 奈良交通は2022年9月15日(木)、紀伊半島を縦断する長距離路線バス「八木新宮線」について、土休日の日中1往復を「観光特急 やまかぜ」とし、五条から十津川温泉まで速達運行すると発表しました。運行開始は10月1日の予定です。

「八木新宮線」は近鉄大阪線・橿原線の大和八木駅(奈良県橿原市)からJR紀勢本線の新宮駅(和歌山県新宮市)を結ぶバス路線。総延長は166.8km、停留所数は166で、日本一の長距離バス路線となっています。

 大和八木〜新宮間の通し便は1日3往復。そのうち、大和八木駅11時38分発と、新宮駅10時18分発の計1往復が、「観光特急 やまかぜ」となります。

「観光特急 やまかぜ」は五条駅を出ると、星のくに、上野地(谷瀬の吊り橋)、十津川村役場、十津川温泉、ホテル昴の順に停車。それ以外の途中の77か所のバス停は、通過となります。

 国道168号は谷間の曲がりくねった道路が続いていましたが、順次バイパス整備が進んでいます。今回の観光特急も、開通して日が浅い「十津川道路」など複数の高規格バイパス道路を経由します。

 これにより走行キロも166.8kmから163.2kmに短縮され、全線の所要時間は6時間46分から6時間11分と、約30分の短縮となります。