それだけ調達する原資は一体どこから出るのでしょう?

配備先としてウクライナ国境に展開する部隊の名も

 ポーランド国防省は2022年9月8日、アメリカ国防総省に対してAH-64「アパッチ」攻撃ヘリコプターの導入を打診、それに関するRFP(提案依頼書)をアメリカ政府に提出したと発表しました。


アメリカ陸軍のAH-64「アパッチ」攻撃ヘリコプター(画像:アメリカ国防総省)。

 これは同日にドイツのラムシュタイン米空軍基地で行われたアメリカとポーランド二国間での国防担当大臣会合で話し合われたそう。

 これについてポーランド国防省のマリウス・ブワシュチャク大臣は、「我が国(ポーランド)はPZL-シヴィドニクとPZL-ミーレックの2社でヘリコプターを製造しているが、世界最高の攻撃ヘリコプターは『アパッチ』である。」「我々の航空機生産能力は、残念ながら限られているため、ポーランド軍を近代化するために『アパッチ』を(アメリカから)取得したい。私はまた、ヘリコプターの生産に専念するために、今回は米軍が装備する現用機をリースという形で要求を満たすことができないか(アメリカ政府に)頼んだ」とコメントしています。

 ポーランドが要求する機数は96機。タイプは最新の「ガーディアン」と呼ばれるE型で、併せてポーランド国防省はアメリカ国防総省と製造元のボーイングに対して、技術移転も要望しています。

 なお、ブワシュチャク国防大臣は配備先として、ベラルーシやウクライナの国境に近い、同国東部に駐屯する陸軍第18機械化師団の名を挙げています。また、もしAH-64E「アパッチ」が配備されたなら、調達を予定しているアメリカ製のM1「エイブラムス」戦車とうまく連携するだろうとも説明しています。