ANA系avatarin、ロボット用いた「お手軽すぎる種子島見学」実施 「オンラインツアー」とは決定的な差?
生身だと、直線距離にして1000km超あります。
「ライトな移動」を提供
ANA(全日空)グループ発の初めてのスタートアップ企業で、社会課題解決のための遠隔操作ロボット「アバターロボット」を開発しているavatarin社らが、日本宇宙少年団・東京日本橋分団団員に向け、avatarin社独自開発のアバターロボット「newme(ニューミー)」を用いたJAXA種子島宇宙センター宇宙科学技術館の遠隔体験イベントを、2022年9月に実施しました。
avatarin社「newme」を用いたJAXA種子島宇宙センター宇宙科学技術館の遠隔体験イベント(2022年9月、乗りものニュース編集部撮影)。
この取り組みは、avatarin社とJAXAの2者が2021年7月より開始している「アバター技術を利用した宇宙関連事業」の共創活動の一環として実施するものです。
イベントでは、JAXA種子島宇宙センター宇宙科学技術館に設置したアバター「newme」へ、直線距離にして約1000km超離れた距離にある、東京都日本橋の「X-NIHONBASHI」からパソコンを介してアクセス。分団の小・中学生たちは「newme」を遠隔で動かし、スタッフの宇宙についての解説を聞きながら宇宙科学技術館を見学しました。この日のイベントには、23人が参加したとのことです。
avatarin社ではロボット「newme」、これを操作するプラットフォーム「avatarin」を用いたサービスについて、「体を移動させずに人の意識と存在感を伝送する新たな移動手段」と定義しています。このサービスは、広く行われている視聴のみのオンラインツアーとは異なり、パソコン上で「newme」を操作することで、自分の意思で好きなタイミングで遠隔地の空間を動きまわれるという強みをもちます。
同社は生身での「プレミアムな移動」に加え、このサービスを活用した距離や時間を短縮できる「ライトな移動」を組み合わせることで、より多くの場所を訪れたり、より多くの人に出会うことが可能になるとしています。