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韓国発の世界的人気ベーカリー、中国では「不人気」だった

 最近、中国で最も知られているベーカリーチェーン店といえば、「巴黎貝甜(Paris Baguette、パリバゲット)」である。

 韓国の食品・菓子・パンなどのメーカーである、SPCグループ傘下のベーカリーブランドだ。

 88年開店の「パリバゲット」では、数百種類ものパンを本社の調理施設で集中して製造し、フランチャイズ店に供給する。97年に韓国のベーカリー店舗数で首位となり、韓国国内では「製パン王」として地位を不動のものにした。同社はやがて世界への雄飛を夢見て、海外へ進出し始めた。

 2004年に中国に進出し、上海に1号店をオープン。08年の北京五輪でも食品供給メーカーとして指定を受け、それなりの評価を得たと見ていいようだ。上海、南京、杭州、北京、大連、天津、成都など中国の主要都市では、290店舗近くを運営している。

 現在、中国、米国、フランス、シンガポールなど8カ国で400店舗以上を運営しており、フランチャイズを主とし、直営を補助とする海外戦略を展開させている。同社にとって、中国は韓国以外に最大の市場である。

 しかし、同社は中国での成長率が鈍く、事業赤字が続いているといわれている。

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