惜しまれつつ閉店した肉めしの『岡むら屋』が『岡もと』として復活！ 思い出の「肉めし」を食べてきた
食楽web
かつて都内に6店舗を構え、大鍋でじっくり煮込んで仕上げたトロ牛肉や豆腐などの具材を丼に乗せた看板メニュー「肉めし」が大人気を博したチェーン店『肉めし 岡むら屋』。昨年11月5日に惜しまれながら閉店し、以降も特に目立ったアクションもなく月日が流れていましたが、何と8月26日に急転直下の復活！ 『岡むら屋』の1号店（新橋店）があったJR新橋駅真ん前の商業ビル・ニュー新橋ビルにて、装いも新たに『肉めし 岡もと』となって営業をスタートしました。
旧『岡むら屋』の期間限定メニュー実食を担当しつつ、お仕事以外でも「肉めし」を幾度となく食していた筆者が、この復活をただただ感慨深く見つめるだけで満足するわけがありません！ ということで、遅ればせながらお店での実食を敢行。味や具材の構成は変わったのか？ それともそのままなのか？ しっかり確認してみたいと思います！
メニューは「肉めし」、煮玉子入りの「肉玉めし」、煮玉子と煮大根が乗る「特肉めし」が基本。トッピングを含め“赤丸付き”がお店のオススメのようです。
思い出の味を堪能！ 旨さがアップした「肉めし」を実食
今回は「特肉めし」（979円／税込）をオーダーしました！
オーダーを終えてから5分とかからず丼が到着。『岡むら屋』で最後に食べてから、ほぼ1年ぶりとなる「肉めし」との再会です。今回の実食でチョイスした「特肉めし」は、『岡むら屋』では「デラ肉めし」に相当するメニューで、通常の「肉めし」に煮大根と煮玉子が追加されたデラックスな仕様。店員さんが厨房に向かって「デラ一丁！」と声掛けしたのを聞いて、あーそれだよそれと思わずにんまりとしてしまいました。
芯まで味が染みた大根
さあて、どれから食べていこうかなと写真を撮りながら軽く逡巡した後、最初に箸を付けたのは飴色に輝く煮大根。小さく切って口に運ぶと、柔らかく崩れ落ちた大根のジューシーな味わいと煮込みダレの味わいがじゅわ～と広がります。『岡むら屋』と比べると、煮込みダレは濃さが若干弱めになり、その分甘味が強くなったような気が。もちろん甘ったるい甘さではなく、いうなれば旨みが強調された“甘旨い味わい”を感じます。
ぷるぷるトロトロの牛トロ肉
舌慣らしが済んだところで、お次は主役の牛トロ肉！ 肉の繊維がほろろっとほどけて、噛むほどに染み出す肉の旨みとも脂身のもちゅっとした食感、煮込みダレと脂身からの甘い味わいが口の中を満たしていきます。この味わい、『岡むら屋』からちっとも変ってなかった～（大歓喜）。一緒に煮込まれているひと口サイズのごぼうとコンニャク、玉ねぎが味と食感に対してちょうど良すぎるアクセントとなり、さらに長時間煮込まれたことで水気が抜けて、旨みともどもキュっと締まった豆腐と煮玉子が美味しさをプラスします。
そしてご飯。煮込みダレがかかっているため白飯部分の割合が少ないつゆだく状態になっています。ただ、煮込みダレの味がさほど強くなく、また具材から出た旨みがたっぷりと溶け込んでいることもあって、食べやすいだけでなくめっちゃウマい！！ 肉なしの汁ご飯だけでペロリといけちゃうレベルです。
ああ、こんなことならご飯は大盛りにして、ついでに各種トッピングもオーダーしておくんだったと残念がりながらも、箸からレンゲに持ち替えてかっ食らうスピードは落ちることなくあっという間に完食。ウマかったあ～。ごちそうさま！
屋号が『岡むら屋』から『岡もと』になり、そして「デラ肉めし」が「特肉めし」へと変わり、卓上にあったカラシの小袋と七味がなくなりましたが（紅しょうがと辛みそダレがあります）、丼自体の美味しさと食べ応えに関してはいささかの変化もないナイスな仕上がり。
しっかりと煮込まれて柔らかさと芯まで旨みが入った牛肉と煮大根、豆腐の味わいは控え目にいって最高でした。そして味の中核を為す煮込みダレですが、醤油感を抑えつつ甘味と旨みが強調されたことでタレの濃さがマイルドになり、結果として具材だけでなく汁ご飯の美味しさも格段にアップしているように思います。
何はともあれ、かつての『岡むら屋』をこよなく愛した方はもちろんのこと、「肉めし」自体が未体験という方も、交通費を使ってまでお店のある新橋まで行く価値は大いにアリ。ぜひ『肉めし 岡もと』で、至高の美味しさを思う存分に体感してみてください。そしてついでにといっては何ですが、秋葉原や新宿などにあった旧店舗の復活も、これを機に検討をぜひお願いします！！
●SHOP INFO
『肉めし 岡もと』 新橋店
住：東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル1F 122号
営：11:00～22:00
https://www.arclandservice.co.jp/29okamoto/
