英国軍艦特有のパブはどんな雰囲気なのでしょうか。

ロールス・ロイス製の原子炉を搭載

 イギリス海軍の最新鋭原子力潜水艦「アンソン」が2022年8月31日、イングランド北部の都市バロー=イン=ファーネスにあるBAEの造船所で竣工しました。

「アンソン」はアステュート級原子力潜水艦の5番艦で、竣工式典にはボリス・ジョンソン首相、リチャード・マールズ副首相、ベン・ウォレス国防長官らが参列しています。


イングランド北部の都市バロー=イン=ファーネスにあるBAEの造船所で竣工したイギリス最新原潜「アンソン」(画像:イギリス海軍)。

 起工は2011(平成23)年10月13日で、2021年5月17日に進水し、約1年余りの艤装期間を経て今回の竣工を迎えました。水中排水量は約7700トン、全長97m、全幅11.3m。乗員数は98名(最大109名)で、ロールス・ロイス製の加圧水型原子炉「PWR2」を1基搭載し、速力は30ノット(約55.6km/h)。533mm魚雷発射管を6門備え、国産の「スピアフィッシュ」魚雷とアメリカ製の「トマホーク」巡航ミサイルを合わせて最大38本搭載できるといいます。

 ほかにもイギリス海兵隊の襲撃・偵察チームの輸送や回収などにも用いられるとのこと。

 イギリス海軍の説明によると、「アンソン」はさらに数週間バローに留まり、最終チェックや各種テスト、システムの調整を行うそう。その後、スコットランド西岸にあるクライド海軍基地ファスレーン地区にある潜水戦隊に向けて出航し、海上試験を実施するとしています。

 なお「アンソン」は、魚雷や対艦ミサイルなどで敵の水上艦や潜水艦などを攻撃するのが主任務の、いわゆる攻撃型原潜と呼ばれるタイプであり、大陸間弾道弾などを搭載する、いわゆる戦略ミサイル原潜ではありません。