開幕から飛ばすパリ攻撃陣 photo/Getty Images

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開幕から3試合で17ゴール3失点。圧倒的な強さで3連勝スタートを切ったパリ・サンジェルマンは、今季欧州のサッカーを支配してしまうのだろうか。

今季からはクリストフ・ガルティエ体制がスタートしているが、仏『Le Parisien』によればガルティエが最初に目指しているのはリーグ・アン無敗優勝だという。

パリほどの戦力があれば無敗優勝も可能に思えるが、当然イージーに達成できるものではない。21世紀の戦いを振り返ると、最も黒星の数が少なかったのは2敗に抑えた2015-16シーズンだ。このシーズンは勝ち点96を獲得して優勝しているが、この時も無敗は達成できていない。

昨季は26勝8分4敗の成績となっており、上位陣相手の取りこぼしが多いとの指摘も受けていた。今季はこれをゼロとし、圧倒的破壊力で国内を支配しようというわけだ。開幕3試合のパフォーマンスはその可能性を感じさせるものだ。

21日にはリールを7-1のスコアで粉砕しているが、やはり注目はMNMだ。メッシ、ネイマール、ムバッペで構成される3トップは互いの関係性など何やら騒がしい話題もあるが、ひとまずスコア上は結果が出ている。ここまでネイマールが5ゴール6アシスト、メッシが3ゴール2アシスト、ムバッペが2試合の出場で4ゴールを記録しており、この3人が機能すれば止める術がない。

リーグ全体のドリブル成功数1位もメッシ(12回)、チャンスメイク数1位はネイマール(14回)など、このままいくとMNMが攻撃に関する数字を支配してしまいそうだ。

また『Prime Sport』にて、元フランス代表のティエリ・アンリ氏はトリオの守備貢献にも注目している。

「私が興味深く見ているのは、彼らがボールを持っていない時だ。それが5-1、6-1、7-1のスコアになっても、彼らは常に守備へ走っているんだ。これを続けるなら、フランス国内はもちろん欧州のクラブも警戒すべきだ」

MNMは2年目を迎え、完成の時を迎えるのか。リーグ無敗、そしてチャンピオンズリーグ制覇のダブルが究極の目標だ。開幕3試合の立ち上がりはそれを感じさせる内容だが、パリはこのまま突っ走るか(データは『WhoScored』より)。