天竺鼠・瀬下が不倫騒動から2か月で復帰に不公平感、2年要した渡部建との差は「知名度と興味」
《行動自粛期間中、私の無責任な行動を深く見つめ直し、家族、相方、同期、芸人仲間とも話し合いを重ね、許していただき、(略)一からやり直させていただくことになりました》
【写真】謹慎中の渡部に漂う哀愁、佐々木希と長男とひっそり公園遊び
6月20日に自身のツイッターを更新、翌21日にステージに立ったお笑いコンビの天竺鼠・瀬下豊。2か月ぶりの復帰舞台となる『かま天マーケット』で、気心が知れた同期のかまいたち、藤崎マーケットらと原点回帰で再スタートを図る。
3月下旬に『週刊文春』に20代女性との不倫をスッパ抜かれるも、自身のツイッターで《妻からは『この件についてはノーチャンスやから次はないからね』と叱られました》と、なんとか許されたことを明かした瀬下。これだけなら笑いのネタになる騒動だった、がーー。
すると4月13日、同じく文春が報じた【新たに不倫、妊娠中絶「告発」 天竺鼠・瀬下豊が「芸人やめます」】の記事で2人の女性から告発を受けるのだが、こちらは笑えなかった。スポーツ紙芸能デスクが解説する。
「うちの1人が妊娠するも、瀬下は“俺に家族がいるのを知って不倫したお前も悪い”“嫁がお前を訴えて負債を抱えることになる”などと、まるで脅しともとられかねない口振りで中絶を要求したというのです。
そして文春に直撃されると“次出たら芸人やめると決めていた”と、引退宣言まで飛び出した。結果として活動休止になったものの、そんな騒動冷めやらぬ中での復帰に時期尚早と見る声も」
渡部はもっと早くに復帰できた
確かに復帰の一報が伝えられると、ネットでは歓迎するファンの声が上がる一方で、《瀬下、復帰早くね? 辞めるどころか復帰めちゃくちゃ早いやん》《瀬下の復帰は勝手なのと早すぎてとても嫌》などと、2か月間の活動休止に懐疑的な目を向ける声も多い。
中には《瀬下があっさり復帰できるなら渡部はもっと早くに復帰できた》と、同じくゲス不倫で騒がせたアンジャッシュ・渡部建と比較する意見も。なるほど、渡部がテレビ復帰に要した期間は1年8か月と、瀬下の2か月に対して約2年間は長かった。
こちらも“文春砲”によって、妻子持ちでありながら複数女性との不倫関係が明るみになったのが2020年6月のこと。さらに衝撃を受けたのが多目的トイレ(現在はバリアフリートイレとも呼称)で行為に及んだというもので、表向きの爽やかなキャラとは打って変わった、女性を捌け口”として扱うような渡部の醜聞に批判が殺到。
「後の文春インタビューに応じて“謝罪を済ませた”彼は、同月に事務所を通じて“活動自粛”を発表。当初は半年間を予定していたと聞きますが、気づけば実際に復帰できたのは今年3月で、コンビの原点とも言える『白黒アンジャッシュ』(千葉テレビ)になりました」(前出・芸能デスク)
瀬下と渡部、共に不貞行為を働いたのは間違いないところだが、公共施設を目的外の使用をした落ち度はあるとはいえ、合意のもとに逢瀬を重ねた渡部と、自分勝手な言動で中絶を迫ったとされる瀬下。
同じような複数女性との不倫騒動ではあるものの、復帰までの期間にこれほどの差が両者についたのはなぜ?
謝罪の順序を違えた渡部
芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は「まず、渡部さんは謝罪の順序を違えてしまった、ということが挙げられます」と指摘する。
渡部が公に謝罪会見を開いたのは2020年12月で、文春報道から半年間も経ってのことだった。
「おそらくは所属事務所の『人力舎』さんと共々、“文春インタビューに応じたことで謝罪は済んだ”との認識だったのでしょう。スクープされた媒体で弁明、謝罪することは珍しいことではなく、それを“禊”とした。これがダメージを最小限にする最善の方法と考えたのだと思います。
しかし、本来取るべきだったのは、報道後すぐに謝罪会見を開いて頭を下げる。その後でインタビューに応じて弁明なりして、活動自粛に至る流れであれば、それこそ半年後には復帰できたのではないでしょうか」
そして世間の批判を蒸し返したのが、謝罪会見に臨んだ時点で既に、出演予定だったとされる同年末放送の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)の収録を済ませていた、との情報が漏れてしまったこと。
当時、この件をリポーター陣に問われると「僕の口からは申し上げられません」を繰り返した渡部。またも順序を間違えたことで、“渡部アレルギー”が一層強められてしまったのだ。
さらに佐々木氏は「失礼ながら、両名のタレントとしての“格”が違いましたね」と続ける。
「渡部さんは芸人としてだけでなく、グルメや恋愛心理学、野球関係の仕事も多く手がけ、またバラエティー、情報番組の司会者や音楽番組MCも任せられるなど、誰もが知る超人気タレントでした。加えて、奥さんは佐々木希さんですよ」
ライブで復帰なら批判が少ない
そんな誰もが羨む生活を送っていた渡部の意外すぎる“裏の顔”が暴かれただけに、その反動は必要以上に大きく、もはやクレームにも近い猛バッシングにつながったというわけか。
「一方の瀬下さん。近年こそ身体を張ったリアクション芸で活躍目覚ましい、お笑いファンにとっては有名人ですが、世間一般的に見ると“誰もが知る”ほどの知名度と、彼への興味は渡部さんには及ばなかったと思います。
それに吉本興業も、稼げる人気芸人をいつまでも休ませておくわけにはいきません。テレビ復帰の場合はクレームを避けられませんが、お客さんの意思でお金を払って観に来るライブであれば批判も少なくい、との判断なのでは?」
漫才やコントを得意とする実力派コンビの天竺鼠だ。各所で毎日のようにステージに立てる環境が整っている吉本芸人に対して、テレビを主戦場としてきたタレント・渡部だけに復帰に慎重にならざるをえなかった、との見方もあるようで。
「でも、それこそ元々はコントが高く評価されて人気者になったのがアンジャッシュで、相方の児嶋(一哉)さんも解散せずに居場所を守ってくれたわけです。ここで原点に帰ってネタで勝負して、“やっぱり、アンジャッシュはおもしろい”と見直されることで、それが自ずと復帰への近道になるような気がしますね」
ネタで児嶋とはすれ違っても、妻子とはすれ違わないようにしたい。