まさに逆転の発想! ITAから「あえて真っ白の特別塗装機」誕生…なぜ? 通常機はド派手ブルー
塗装の途中で「や〜めた!」となったわけではありません。
通常はブルーの配色
破綻したアリタリア航空の系譜を引き継ぐ形で、イタリア経済開発省の100%出資のもと設立されたイタリアのITAエアウェイズが、新たなエアバスA350特別塗装機を就航させます。ただこの機体、一般的な特別塗装とは明らかに毛色が異なります。デザインがロゴなどの最低限のものを残して、真っ白なのです。
ITAエアウェイズの旅客機(画像:ITAエアウェイズ公式SNSより)。
ITAエアウェイズの通常塗装は、ブルーが全体にあしらわれた先進的で鮮やかなデザインが特徴ですが、この特別塗装機にはブルーの全体カラーはなし。尾翼に至っては、真っ白でなにも描かれていません。特別塗装機は通常塗装より派手になるのが一般的な傾向ですが、ITAの特別塗装機は、それらとは対象的です。
ITAエアウェイズの“真っ白特別塗装機”の名称は「Born To Be Sustainable」とのこと。環境などに配慮した「持続可能な社会」への協力をアピールするもので、真っ白なデザインは「環境への配慮」をアピールしたものと見られます。ちなみに塗装が施されているA350は、従来機と比べて、環境負荷が軽減されていることも強みとした機体です。