カゴメは、子会社のゴメアグリフレッシュとAIや機械学習技術を持つエイゾスと共同で生鮮トマト収量予測システムを独自に開発したことを先月31日に発表している。

システムが導入されている福島県の「いわき小名浜菜園」のトマト圃場の様子(同社資料より)

すでに、今年の2月より福島県の「いわき小名浜菜園」などカゴメブランドの生鮮トマトを栽培する大型菜園5拠点に導入されているシステムは、カゴメが持つこれまでのトマト栽培や管理において培ったビッグデータとAI技術を活用、精度が著しく低下する"数週間先の収穫量"の予測精度を高めることが可能になるという。従来手法である積算温度情報などのデータと菜園担当者の経験に基づく収量予測から立案する営業計画では、過不足や欠品・廃棄が生じておりこれらが課題となっていた。営業計画は、当週から数週間先の範囲で立てられているが、難しい数週間先の収穫量の予測精度の向上が期待できる。同社では今後、ムリやムダのない持続可能な農業生産を目指し、他の菜園への導入検討を進める考えだ。