小池都知事が10月22日以来の定例会見で辞任説を一蹴「いい加減なこと言うなよと」 - BLOGOS編集部
※この記事は2021年11月26日にBLOGOSで公開されたものです
過度の疲労を理由に入院し、今月21日に約1ヶ月ぶりに公務復帰した小池百合子・都知事が26日、定例会見に臨み、自身に関して飛び交った辞任説・重病説について「いい加減なことを言うなよと思っております。こうやって元気に戻っている」と笑い飛ばしてみせた。
病状について「過労が重なって複合的につらいところがあった」と説明しつつも、静養中は都政や国際問題など様々な課題を考えることができたといい「身体を休めると同時に、書籍などを通じてインプットできた」と有意義に過ごしたことを明かした。
小池知事の、自身の体調に関する発言全文は以下の通り。
東京新聞:知事は6月に退院された際に、どこかでバタッと倒れても本望、倒れても全力で取り組むとおっしゃっていましたが今回過労で再び入院されました。もちろんお辛かったと思いますが、業務の影響で都庁の職員の方々も大変だったと思います。今後の仕事の向き合い方ですとか、何か変えるべきことなど得られた知見がありましたら。
小池知事:皆さんは6月の時点でその言葉を初めて聞かれたかもしれませんが、私これ、しょっちゅう言ってるんです。心構えとして。ですから、自ら何かを成し遂げるときはもう徹底してやるというのが私の信条でありますので、その信条を申し上げたということであります。いずれにしましてもこの間、4副知事しっかりと連携し、そしてまた、コロナが若干おさまっていた時期ではございましたけれども、次なる対策、昨日打ち出すことができたのも、この間ずっとテレワークで都庁のみなさんと連携しながらできたということで、職員の皆さんには感謝したいと思います。
TBS:静養中、重病ではないかと心配する声もありましたが、具体的な病状などはあったのでしょうか。
小池知事:過労が重なった、ということから複合的につらいところがございました。重病とかいい加減なこと言うなよと思っておりますし、今こうやって元気に戻っていることがなによりもその証左だと思います。
TBS:静養中に関してですが、重病で辞任するんではないかと…
小池知事:だからそういうのが余計だと言ってるわけです。
TBS:長期静養することについて…
小池知事:まだですか。はい、じゃあフジテレビさんどうぞ。
(中略)
フジテレビ:知事は療養やテレワーク期間中に今後の東京都について様々考えたとおっしゃっていましたが、具体的にどのようなことを特に検討なさっていたんでしょうか。
小池知事:日々だとルーティンワークというのもあります。そこから離れることができて客観的に東京都、そして日本、世界、地球について考えることができて、非常にいい時間を過ごすことができました。予定の補正も喫緊の課題でありますし、COP26で様々な課題が出てまいりました。これについては2030年にどうするのか、2050年、2100年と、長期にわたるものですから、どのように突破口を設けつつ、それが経済的に受け入れられて、かつ技術的なイノベーションにつながっていくのかなどに思いを馳せてきたところであります。
COPには3度出ております。あそこ少なくとも1日は最後の日延びるんですね。最後の飛行機の予約は23時くらいにとらないと、結論が出ない、そこまで交渉が延びたりする、そこはまさに世界の国々の様々な事情、思い、それぞれの国の熾烈な競争の場なんですね。
もっと日本もリードできるような、そして東京はGHG(温室効果ガス)の排出ということについては一番多いわけですから、人口に比して、それをどうしていくのか、どこからどういう制度を作っていけばどう動くのか、いくらくらい都の予算をかけて民間とどう協力していくのかなど。それから危機管理ですね、水害、地震、無電柱化等々、オリパラのレガシーをどうしていくか、ひとつひとつに思いを馳せながら、またこれまで溜めてきた様々な書籍がありますので、ゆっくり身体を休めると同時に頭へのインプット両方ができたと思っております。