警視庁直伝「おすすめ非常食」 長期保存、高カロリー、食べやすい
防災グッズを、コンパクトに携帯する画期的な方法がある。警視庁警備部災害対策課の公式ツイッターアカウントが勧める、「防災ボトル」だ。タオルやエチケット袋、常備薬などをウォーターボトルに入れて持ち歩くだけ。
防災ボトルの一例として、同アカウントが紹介したグッズの中には「ようかん」がある。さまざまな非常食の中から、ようかんを挙げた理由は何か。警視庁に取材した。
保存性の高さだけではない魅力
警視庁から、書面で回答があった。ようかんが優秀な非常食だと言えるポイントは、いくつかあるという。
まず、保存性の高さ。「(一般的なものであれば約1年)、常温保存も可能です。中には、非常食、保存食(賞味期限約5年)として販売されているものもあります」。例えば、ネットで「ようかん 保存食」と検索すると、井村屋が販売する「えいようかん」が出てくる。5年の長期保存が可能だ。
カロリーの高さも魅力だ。「スポーツや登山の補給食としても注目されています。水分がなくても食べやすく、パッケージから直接口にすることもできる」という。衛生面においても優れているのだ。
さらに、食べるときの心理的負担も少なく済む。
「においがほとんどなく、食べる際に音も出ないため、周囲に気を配ることが少ないと思います(甘い物好きの方が内緒でコッソリと食べるには最適です(笑))」
ようかんが苦手な人もいるが、代替するとしたらどんな食べ物が考えられるか。保存性が高く、栄養価も高いものとして、「ビスケット」や「クラッカー」、「魚肉ソーセージ」があるという。「いずれも、災害用として賞味期限の長いものが販売されている」そうだ。
「食料保存袋」に入れるのはいけないの?
非常食を携帯するなら、密閉可能な食料保存袋に入れるのでも良いように思える。なぜ、ウォーターボトルを使うのが良いのか。そのわけは、「カバンの中に入れてもつぶれにくく、コンパクトに収納できる」、「いざというときには、そのまま『水筒』としても使える」点にあるという。
そのうえで警視庁は、回答をこう締めくくった。
「いざというとき、本当に自分の命を守れるのか。当事者意識を持つことが大切ですので自分に合った携帯方法を試してみてはいかがでしょうか」