新入社員の平均初任給はいくら? 調査結果から見えてきた一般的な使い道とは
産労総合研究所「2021年度 決定初任給調査」によると、2021年度の大学卒の初任給は平均20万9,884円です。働いた対価として初めての給料を手にした新入社員は、どのようなことにこのお金を使うのでしょうか。
社会人1年生が希望する初任給の使い道は「貯蓄」
ソニー生命保険株式会社が実施した「社会人1年目と2年目の意識調査2022」では、2022年の春から働き始める社会人1年生に対し、初任給を何に使いたいか質問をしています。その結果、最多は「貯蓄に回す」で56.6%でした。次いで、「生活費(食費など)に充てる」が33.2%、「親への贈り物を買う」が28.8%、「自分にちょっと良い物を買う」が27.8%、「親をご馳走につれていく」が23.2%という結果に。初任給は堅実に貯蓄へ回しつつ、親に感謝の気持ちを伝えたり、自分へのご褒美に使ったりしたいと考えている人が多いようです。
続いて、就職してから1年が経つ社会人2年生に対し、初任給を何に使ったか聞いたところ、「貯蓄に回す」が最多で43.8%、次いで、「生活費(食費など)に充てる」が29.2%、「親への贈り物を買う」が24.8%、「自分にちょっと良い物を買う」が23.8%、「親をご馳走につれていく」が18.8%)という結果に。上位5位までは、社会人1年生が希望する使い道と変わりませんが、「貯蓄に回す」は社会人1年生56.6%を占めていたのに対し、社会人2年生は43.8%と、社会人1年生のほうが12.8ポイント高くなっています。
貯蓄以外に給料を使うのは「交際費」と「実家に入れるお金」
新入社員は、貯蓄以外でどのようなことにお金を使っているのでしょうか。社会人2年生に、社会人1年目の生活でかかった金額を目的や用途ごとに聞いたところ、スーツ・化粧品など「身だしなみ」が3万5,747円、セミナー参加、書籍購入など「自己投資」が1万9,355円、「プライベートな付き合い・交際」が17万68円、「実家に入れた金額」が12万4,118円でした。交際費と家にいれるお金が大部分を占めています。
今回の調査結果では、交際費や実家に入れるお金に収入の多くを割いている一方、自己投資にかける費用は1ヶ月あたり1,600円程度と少ないことが分かりました。先々を見据え、お金の備えも大切ですが、自分への投資も怠らないようにしたいものですね。