日本トレンドリサーチは3月24日、「ブラック校則」に関する調査結果を発表した。調査は3月16〜22日、30代以下、40〜50代、60代以上の各年代の全国の男女80人、合計640人を対象にインターネットで行われた。

調査結果は以下の通り。

まず「4月から都立高校で廃止される5つの『ブラック校則』」について聞いてみると、3つの項目で「賛成」と答えた回答者の割合がもっとも多く、「髪を一律に黒くする」という校則の撤廃については、「賛成」「反対」「どちらともいえない」のそれぞれの割合がほぼ同じ結果だった。

4月から都立高校で廃止される5つの『ブラック校則』への考え

また、「『髪を一律に黒くする』という校則の撤廃」について年代別に見てみると、「撤廃に賛成」と答えた回答者の割合は年代が下がるほど増え、30代以下と60代以上では、20ポイントの開きがあった。

「髪を一律に黒くする」という校則の撤廃に関する考え(年代別)

そして、「高校の校則についてどう思いますか」と尋ねると、「ブラック校則には反対だが、校則はあった方がよい」(81.4%)、「「ブラック校則も含め、校則はあった方がよい」(7.3%)、「校則はないほうがよい」(9.8%)、「その他」(1.4%)となっている。

高校の校則についてどう思いますか

なお「ブラック校則には反対だが、校則はあった方がよい」と答えた回答者からは、「基本的な皆が共同生活を送る上での最低限のルールは必要と思う」(70代男性)、「自己判断できる人ばかりではないと思うので、常識の範囲内での校則はあってもいいと思う」(40代女性)、「校則が厳しすぎたり、ゆるすぎたりすると、生徒同士でいじめに発展したり問題を起こすことがあるから」(20代女性)などの理由が挙げられた。

また「校則はない方がよい」と答えた回答者からは、「自立した人になるためには必要ない」(70代男性)、「髪を染めてたりアクセサリーをしていても高校で勉強はできるし、校則で押さえつけると反発したくなる気持ちが強くなるから」(30代女性)、「校則とかがあるから余計に反発したくなるだろうし、ましてや人間見かけで判断してはダメと大人が言いながら、見かけで判断してるのは大人のほうだと思う」(50代女性)などのコメントが寄せられている。