那須高原を代表するチーズケーキといえば、株式会社庫やが販売する「御用邸チーズケーキ」。一度はお土産などで口にしたことがある方も多いのでは?

年間150万個も売り上げる「御用邸チーズケーキ」が、この1月末、発売開始から28年目にしてリニューアルをし、さらに進化しました。また、創業者直筆のロゴが入ったパッケージも発売以来、初の刷新! この心身ともに(?)新しくなった「御用邸チーズケーキ」がどう変わったのか、さっそくチェックしてきました。

庫やの扱うチーズ商品の中でも、特別にこだわっているのが「御用邸」シリーズ

「御用邸チーズケーキ」とは?

「御用邸」とは天皇家別荘のこと。栃木県那須郡には那須御用邸があります。

あまり知られていませんが、栃木県は全国での生乳生産量が北海道に次いで2位であるほど、酪農が盛んな土地。その土地の特性をいかし那須の定番土産になるような、美味しくて日持ちするチーズケーキに取り組んだすえ、完成したのが「御用邸チーズケーキ」なのです。

材料は全く同じ!変えたのは「製法」のみ

さっそくリニューアルした「御用邸チーズケーキ」を用意していただきました。違いを確かめるため、リニューアル前のものと、季節限定の「御用邸ストロベリーチーズケーキ」とも食べ比べてみることに。

今回のリニューアルポイントは、さらに濃厚でおいしく、また食べたくなるチーズケーキを目指しつつも、既存のチーズケーキが好きなファンの方から「違う」と言われるわけにはいきません。そこで材料は全く変えずに、生地を混ぜる製法を試行錯誤し、空気の含有量を少し変えたんだそう。

筆者は、自分でお菓子をつくることはあまりありませんが、その話を伺ったときに最初は「えっ、それだけ!?」と思ってしまいました。

生地に空気を多く含ませたらふんわりするような気はしますが、材料が一緒だと、筆者が食べたときに違いがわかるのか、ちょっぴり不安もありました。

御用邸チーズケーキ 1ホール1,450円(税込)

そしていざ、両方をひと口ずつ食べてみると…「え!まったく違う!」と思わず口に出す筆者。

どちらもなめらかではあるのですが、リニューアル後のものは、噛む前に口の中でふわ…っとほどけて溶けていきました。

それと比べると、リニューアル前のものは、少し粗略するうちになくなっていく食感です。確実に新しい「御用邸チーズケーキ」のほうが、各段にしっとりきめ細かな、なめらかさがアップしている…!

たかが混ぜ方、されど混ぜ方。こんなに変わるものなんですね。はかなくほどけていくチーズケーキは、もっと食べたい、また食べたいという余韻をアップさせることがわかりました。

一方、製法は変えたものの、この濃厚ベイクドチーズケーキが変えずに守り続けているおいしさの秘密は、原材料の主成分がチーズであること。

成分表示は多く含まれる原料順に記載するのがルールですが、いわゆるベイクドチーズケーキは小麦粉が1番目に書れている商品も多いもの。でも「御用邸チーズケーキ」の主成分1位はチーズです。さすが酪農県!

そして研究を重ね、保存料無添加なのに、常温で16日間日持ちするのもすごいところ。これで1ホール1,450円(税込)って、高コスパの塊みたいなケーキなのではないでしょうか。

パッケージもよりスタイリッシュに

創業者の方が描いた筆文字のロゴが、品格とインパクトを与えつつも、ちょっと圧の強さも感じる旧パッケージ(右)。新しいパッケージ(左)は、今っぽいスッキリとした見やすい書体に、さり気なく販売ブランド名「CHEESE GARDEN」が金の箔押しで入り、スタイリッシュさと高級感を高めています。

さらに包装紙は那須高原をイメージした、樹木や鳥が描かれたおしゃれなラッピングに。旅行のお土産でなくても、普段のちょっとした手土産にも持っていきやすくなりました。

リニューアル記念セットも販売中

御用邸リニューアル記念セット   3,170円(税込)

ただいま数量限定で「御用邸リニューアル記念セット」も販売中。『御用邸チーズケーキ』『御用邸チーズクッキー(8枚入)』、『御用邸ビスコッティ』の3点にオリジナルトートバッグ付きで3,170円(税込)というお得なセットです。こちらはチーズガーデンの各店舗で数量限定でお取り扱い中です。

☆☆☆

今回改めて「御用邸チーズケーキ」をいただいて、その飽きないおいしさに驚きました。しかも、冷凍したり、半冷凍して食べたり、逆に少し温めたり、トースターで焼いても、それぞれ違ったおいしさで食べられると聞いて、さらに驚き。

トースターで少し焼いたものを食べてみましたが、今度はふわふわ感がアップし、チーズがより香り、同じケーキなのに軽い食べ心地で、軽く1ホール食べられてしまう…。

ひとり暮らしだと1ホールは厳しいよなあと思っていましたが、常温で製造から16日間もち、さらに冷やしたり温めたりして味変もできるとあっては、あっさり簡単に食べきれてしまうことに気づいてしまいました。

・チーズガーデン公式サイト
https://cheesegarden.jp/

取材・文/nenko