韓国国会がRCEP協定の批准同意案を可決した(共同取材団)=2日、ソウル(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国国会は2日の本会議で、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の批准同意案を可決した。可決から60日以降となる来年2月初めに効力が発生する見通しだ。

 RCEPは東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国と韓国、オーストラリア、中国、日本、ニュージーランドの計15カ国が参加する多国間貿易協定。15カ国すべてで発効すれば、全世界の国内総生産(GDP)、人口、貿易規模のそれぞれで3分の1を占める世界最大の自由貿易協定(FTA)となる。

 韓国としては、日本と初めてFTAを結ぶ効果も得られる。RCEP参加国への輸出額は年間2690億ドル(約30兆4000億円)と、韓国の輸出全体のほぼ半分を占める。

 一方、中国や日本など10カ国では来年1月1日にRCEPが発効する。

 韓国は昨年11月15日に開かれたRCEP首脳会合で協定に署名し正式に加盟したが、批准手続きに時間を要した。10カ国より1カ月遅れでの発効を批判する声もある。