22日から4日間の日程で来日しているベトナムのファム・ミン・チン首相が23日、栃木県を訪れ、福田富一知事と会談しました。

栃木県を訪れたのはベトナム政府のトップであるチン首相をはじめ、官房長官、外務大臣など政府高官、それにベトナムの企業訪問団などです。

午前11時半ごろに県公館に到着した一行は福田知事の案内で紅葉が見ごろを迎えた日本庭園を散策しました。

会談ではチン首相が気候変動やインフラ整備を含めたDX・デジタルトランスフォーメーションなどの分野において技術発展への協力要請をしました。

一方、福田知事は栃木県への観光や農畜産物の輸出拡大などを要望しました。

また、自動車関連の日本企業が多く進出しているベトナムのビンフック省と栃木県との間で貿易投資や農業など経済交流の促進に関する覚書を交わしました。

この後、知事主催で行われた昼食会では、とちぎ和牛をメインに今後、輸出環境の整備を目指す県産のナシやイチゴを使った料理が振る舞われました。

このほか経済フォーラムが行われ、県内からは製造業を中心に32社、ベトナムからは37社が参加して意見交換を行いました。