A代表初選出となったMF三笘薫とDF旗手怜央【写真:Getty Images】

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旗手怜央のユーティリティー性、三笘薫の攻撃力を高く評価

 日本サッカー協会(JFA)は11月4日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の11月アウェー2連戦(11日ベトナム戦、16日オマーン戦)に臨む日本代表メンバー27人を発表。

 森保一監督は、A代表初招集となったDF旗手怜央(川崎フロンターレ)、MF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)に触れ、「力を発揮してくれるだろうと招集した」と期待を込めた。

 10月シリーズにも招集されたFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)、MF南野拓実(リバプール)、MF田中碧(デュッセルドルフ)らを招集し、FW前田大然(横浜F・マリノス)、FW上田綺世(鹿島アントラーズ)ら東京五輪メンバー組も選出。そのなかで注目を浴びているのが、初招集組の旗手と三笘だ。

 DF登録となった旗手について森保監督は、「これは次から全部、フィールドプレーヤー登録で良いと思っている。DFとして旗手のことを固定して見ているわけではない。DFもできて、川崎ではインサイドハーフをやることが多いが、両方できる。今回はDFに置かせてもらっているという認識」と明かす。

 旗手のユーティリティー性を評価し、「実際にベトナムに集合してトレーニングが始まってから中盤で、あるいは五輪世代ではトップもやってもらったことがあるので、チームと彼の状態を見て決めたい。表記に捉われず、状態を見て起用したい」と、さまざまなポジションでの起用を視野に入れている。

 またベルギーでも活躍する三笘について、「まずは彼の攻撃力をこれまでも五輪代表で武器として使わせてもらいながら、彼のことを見てきた。今、所属チームでやっとレギュラーとして出始めたところ。ヨーロッパで戦う中で力を付けてきていると確認できた」と好印象を抱いているようだ。

 三笘の攻撃力にクローズアップしつつ、課題も指摘する森保監督。「日本代表の戦力としても、彼の攻撃力は武器になるということで招集させてもらった。守備の部分ではまだまだインテンシティーなどを上げてもらいたいが、所属チームでウイングバックで攻撃も守備もかなりインテンシティーを高くやらなければいけないポジションをこなせている。今回の厳しい予選の中でも十分に力を発揮してくれるだろうと招集した」と攻撃面での上積みに期待を寄せている。(Football ZONE web編集部)