「レモンとたらの油淋鶏風」河井美歩さんのレシピ【旬を味わう華やかデリおかず #16 】

苦味と爽やかさが絶妙!レモンとたらの油淋鶏風

今回教えていただく油淋鶏は鶏肉ではなく、魚のたらを使います。たらは鶏肉に比べて火の通りが早く、下味をつける時間も少なく済むのだそうです。手間がかかりそうな油淋鶏も、短時間で完成できますよ。

「中華料理屋さんで魚を使った酢豚を食べたことをきっかけに、このレシピを作るようになりました。肉料理のように食べ応えがあり、子どもに魚を食べさせたいときにぴったりなレシピです。特にたらは味にクセがなく、子どもでも食べやすいのでよく活用しています。たら以外に、カジキマグロでも代用可能ですよ。

ポイントはレモンを皮ごと使う香味ダレ。ほどよい苦味と爽快な香りがプラスされ、カラっと揚げたたらによくマッチしてくれます。ただし皮をたくさん入れすぎると苦味が強くなってしまうので、1/4個程度におさえるのがおいしさの秘訣です!

保存するときは揚げたたらと香味ダレは別々に。でも、かけた状態で保存しても、じゅわっと味が染みてさらに違った味わいが生まれます」

材料(2人分)

調理時間:20分
保存期間:冷蔵で2~3日

・たら(生)……4枚
・きゅうり……2~3本
a. 酒……大さじ1杯
a. 塩……小さじ1/4杯
a. 砂糖……小さじ1/4杯
b. レモン……1個
b. 長ねぎ……1/3本
b. しょうが……1片
b. にんにく……1片
b. しょうゆ……大さじ1と1/2杯
b. 砂糖……大さじ2杯
b. ごま油……小さじ2杯
・片栗粉……適量
・揚げ油……適量

下ごしらえ

・きゅうりはできるだけ細い千切りにする
・長ねぎはみじん切りに、しょうがとにんにくはごくみじん切りにする
・レモンは塩(分量外)でこすり洗いし、水気をしっかりふく。1/4個をみじん切りにし、残りは果汁(大さじ1と1/2杯使用)を絞っておく

作り方

1. たらに下味をつける

たらは皮と骨を取り、3等分に切り分けます。バットにたらを入れ、(a)を振りかけておきます。

2. タレを作る

(b)を混ぜ合わせておきます。

「通常の香味ダレは米酢を入れますが、このレシピではレモンの果汁で酸味を補います。レモンの皮はなるべく細かくカットすると、口当たりがよくなりますよ」

3. たらを揚げる

たらに片栗粉をつけ、170℃の油で揚げます。

「たらはキッチンペーパーで水気をよく拭いてから、満遍なく片栗粉をまぶしてください」

「たらはすぐに火が通るので、揚げ時間が少なくて済みます。フライパンで揚げ焼きにしても大丈夫ですよ」

4. 皿に盛り付けてタレをかける

皿にきゅうりを盛り、3をのせます。上から2のタレをかけたら完成です。

「付け合わせはきゅうりの千切りがおすすめ。できるだけ細くきゅうりを切ると、香味ダレがよく絡んでやみつきになります!」

子どもも大好き!甘酸っぱい味わいの油淋鶏風