通称:金魚鉢と呼ばれる盗聴防止装置。
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 ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画『クーリエ:最高機密の運び屋』(9月23日公開)より、スパイツールを収めた場面写真が公開された。

 本作は、アメリカとソ連が核戦争目前まで対立したキューバ危機下で、戦争を回避するために活躍した一人の男の姿を描いたスパイ・サスペンス。ベネディクトがふんするのは、実在した英国人セールスマンのグレヴィル・ウィン。一般人だったグレヴィルがスパイにスカウトされ、CIA(アメリカ中央情報局)とMI6(英国秘密情報部)の依頼を受け、機密情報の運び屋となる。ベネディクトは主演のほか、製作総指揮も務め、メラーブ・ニニッゼ、レイチェル・ブロズナハン、ジェシー・バックリーらが共演する。

 公開されたスパイツールは、盗聴防止装置(通称:金魚鉢)、テレックス、超小型カメラ(ミノックス)、仕掛けテーブル、筆談ボード、タイピンの6点。1960年代当時、実際に使用されていたスパイツールについて、徹底的なリサーチをおこなったというドミニク・クック監督は、写真資料が残っていなかったものに関しては「想像力を働かせて映画オリジナルのデザインで作ったんだ」と語っている。(今井優)