XFN-ASIAによると、6日午前のシンガポール市場での電子取引(時間外取引)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月物は、EU(欧州連合)のソラナ共通外交・安全保障上級代表が5日夜、イランの核開発問題をめぐり、同国にウラン濃縮活動の停止を促す「包括的」見返り案を提示し協議するため、テヘラン入りしたことを受けて、外交的解決が図られるとの思惑から、売りが優勢となった。午前11時時点で、1バレル=72.47ドルに小反落して推移した。

  ソラナ上級代表は、テヘランに到着した際、記者団に対し、「(イランと)相互の尊重と信頼に基づいた新たな関係を始めたい」との考えを示した。国連安全保障理事会常任理事国とドイツは1日、イランがウラン濃縮活動を停止した場合の「見返り」と応じなかった場合の「制裁的措置」の両方を含んでいるとされる包括案で合意している。【了】