辻希美さん「全員に好かれるのは無理」。ママ友づき合いで心がけていること
現在4人のお子さんを育てる辻希美さん。今では子育てだけでなく、ブログやYouTube、Instagramなどでの積極的な発信もしており、子育ても仕事もパワフルに取り組んでいます。
6月17日には、自身の誕生日と同時に、子育てや夫婦関係を語った書籍『大好きな人と結婚した、その後。
』(講談社)を発売した辻さんにインタビューをしました。
辻希美さんにインタビュー
子育てや家事、そしてSNSを中心に日々発信をする辻さん。今回は、その多忙な毎日において、ママ友とのつき合いや、時間や心のコントロールについて伺いました。
――4人のお子さん(中学2年生の長女、小学5年生の長男、4年生の二男、2歳半の三男)の子育ては、時間がいくらあってもたりないイメージです。ご自身は普段、効率的に家事や子育てに向き合うために、なにか意識していることはありますか?
辻さん:時間のやりくりで、特別に意識していることはないんですが、基本的にメインは家庭で、その中で仕事をどうするかってスタンスは意識しています。子どもの流れに極力合わせてどう仕事ができるかという感じなので、「子どもが寝ている間に動画編集やご飯をつくって…」みたいな、計算は常にしています。
この辺は、きっと仕事と家庭を両立しているママさんと同じなのではないでしょうか。ただ今は、時代もあって家でできる仕事をすることも多いので、その点は恵まれているなと思っています。
――子どものペースを大事にするって、もちろん多くのママさんが大切にされていることですが、現実問題、結構イラッとしたり心が折れそうになったりすることはないですか。
辻さん:もちろんあります! 子育ては、メンタルとの戦いじゃないでしょうか。自分をもっていないとやられちゃうといいますか。落ち込んだりイラッとしたりすることの方が多いので、自分をしっかりともって、心を平和に保つといいますか。
子育てに関していえば、子どもを見ていると、言葉遣いとか乱暴な所作とかをしているところを発見すると、「ああ、私やっちゃってるんだ」って反省して、ちょっと落ち込んだりします。この前も、子どもが足で家の扉を閉めていて、「私もやってたんだ」って、直さなきゃと思いましたね。
――子育て中は、ママ友づき合いに振り回されて、心に影響を受けてしまう方もいると思います。辻さんの場合、そういった影響を受けないためになにか意識していることはあるのでしょうか。
辻さん:私が普段気をつけていることは、メンタルに影響を出さないためにも、相手やものに「期待をしない」ところから始めることを意識しています。
――期待をしないとは、最悪なパターンを同時に想定するってことですか?
辻さん:そうじゃないんです。お仕事の影響もあると思うのですが、初対面の人や物への警戒心を少しだけ上げておくイメージです。たとえばママ友づき合いも、もちろん必要な活動や関係性なら積極的にしますが、きちんと慎重に相手を見ますし、期待しすぎないといった感じで向き合っています。
私は今芸能界でお仕事をさせてもらっていますが、普段の生活をしているときは、芸能人として見られるのがいやなんです。だから生活や人づき合いも極力普通にしているつもりです。でも、どうしても「辻ちゃん!」って芸能人としての私のノリを求める方もいます。それが苦手だったのと、警戒心をある程度もっておけば、相手のそうしたスタンス対して、なにかあったときに私が不必要に落ち込んだりする必要がありません。これは人に対してもそうだし、映画などの作品やものに対してもそうです。
一度相手に対して安心感を抱けると、ぐっと信頼関係が深まるんですけどね。長女の子育て時からずーっと友達でいるママさんもいますし、一度こうした警戒心がほぐれると、あとはすごく親密になれるんです。
――書籍ではPTAや町内会といった、それこそママ友づき合いが苦手な人にとってはハードルが高い活動に、ご自身は積極的に参加していると書かれていました。心は警戒心を高く保っているのに、行動は逆に積極的にするって、なにか理由があるのでしょうか。
辻さん:PTAは学校行事に関わることで、顔がわかるママさんが増えるし、子どもも自分も学校へ行きやすい環境をつくりたいと思ってやっていました。ただ、活動をとおして周りと仲よくなろうというスタンスはもっていなかったので、気持ちはある程度警戒心とか距離感をもちつつも、行動はオープンにしていく感じです。
私は仕事でもスケジュールを組んでも忘れたりするタイプなので、そういった部分は関わるママさんに頼って、助けてもらった部分も多いです。同い年の子をもつママさんといっても、年齢も経歴も全然違うので、積極的に甘えさせていただきました。
――気持ち的な警戒心をもっていれば、心がブレることも減りそうですね。
辻さん:だからママ友との関係で悩むことはありませんでした。ブログで叩かれた経験があったので、「全員に好かれるのは無理だな」って、最初から思っていた部分も大きいです。
「気の合う人が周りにいてくれて、もっと仲良くなれたらいいな」くらいのスタンスで、おつき合いはしていけたらと思っています。よくママ友グループ内で、仲間外れにされたとか耳にするんですが、私ももしかしたら気づかないところでされている可能性もあるとは思っています。
考え方だとは思いますが、もし相手が気に入らないことがあったなら、それは大人の対応をしてくれたらよいなと思っているし、自分は絶対にやらないってことだけは決めています。
もし仲間外れとかを私がやっていたら、子どもに「仲間外れはしちゃダメなんだよ」って言えないですからね。子どもは親の行動を見て育つので、こうした部分は気をつけています。
とはいえ、子育てをしていると子どもの流れは毎日違うので、これからも考えながら、なんとか楽しく過ごせたらと思っています。
辻さんの新刊『大好きな人と結婚した、その後。』
<撮影/岡戸雅樹 取材・文/おおしまりえ ヘアメイク/冨永朋子(アルール) スタイリスト/トリイクニコ 衣装/Maison de FLEUR Petite Robe 06ー6151ー1393>
1987年、東京都出身。2000年に12歳でモーニング娘。のメンバーとして芸能界入り、2004年に卒業。2007年に俳優・杉浦太陽さんと結婚し、当時20歳で出産。現在は4児の母として仕事や育児に奮闘。ブログ、Youtube、インスタグラムなどSNSで暮らしぶりを発信。始めての著書『大好きな人と結婚した、その後。
』(講談社刊)が発売
6月17日には、自身の誕生日と同時に、子育てや夫婦関係を語った書籍『大好きな人と結婚した、その後。
』(講談社)を発売した辻さんにインタビューをしました。
辻希美さんにインタビュー
辻希美さんが語るママ友との向き合い方
●子育てと仕事とのやりくり。育児はメンタルとの戦い!
――4人のお子さん(中学2年生の長女、小学5年生の長男、4年生の二男、2歳半の三男)の子育ては、時間がいくらあってもたりないイメージです。ご自身は普段、効率的に家事や子育てに向き合うために、なにか意識していることはありますか?
辻さん:時間のやりくりで、特別に意識していることはないんですが、基本的にメインは家庭で、その中で仕事をどうするかってスタンスは意識しています。子どもの流れに極力合わせてどう仕事ができるかという感じなので、「子どもが寝ている間に動画編集やご飯をつくって…」みたいな、計算は常にしています。
この辺は、きっと仕事と家庭を両立しているママさんと同じなのではないでしょうか。ただ今は、時代もあって家でできる仕事をすることも多いので、その点は恵まれているなと思っています。
――子どものペースを大事にするって、もちろん多くのママさんが大切にされていることですが、現実問題、結構イラッとしたり心が折れそうになったりすることはないですか。
辻さん:もちろんあります! 子育ては、メンタルとの戦いじゃないでしょうか。自分をもっていないとやられちゃうといいますか。落ち込んだりイラッとしたりすることの方が多いので、自分をしっかりともって、心を平和に保つといいますか。
子育てに関していえば、子どもを見ていると、言葉遣いとか乱暴な所作とかをしているところを発見すると、「ああ、私やっちゃってるんだ」って反省して、ちょっと落ち込んだりします。この前も、子どもが足で家の扉を閉めていて、「私もやってたんだ」って、直さなきゃと思いましたね。
●ママ友づき合い、心は警戒しても行動はオープンに
――子育て中は、ママ友づき合いに振り回されて、心に影響を受けてしまう方もいると思います。辻さんの場合、そういった影響を受けないためになにか意識していることはあるのでしょうか。
辻さん:私が普段気をつけていることは、メンタルに影響を出さないためにも、相手やものに「期待をしない」ところから始めることを意識しています。
――期待をしないとは、最悪なパターンを同時に想定するってことですか?
辻さん:そうじゃないんです。お仕事の影響もあると思うのですが、初対面の人や物への警戒心を少しだけ上げておくイメージです。たとえばママ友づき合いも、もちろん必要な活動や関係性なら積極的にしますが、きちんと慎重に相手を見ますし、期待しすぎないといった感じで向き合っています。
私は今芸能界でお仕事をさせてもらっていますが、普段の生活をしているときは、芸能人として見られるのがいやなんです。だから生活や人づき合いも極力普通にしているつもりです。でも、どうしても「辻ちゃん!」って芸能人としての私のノリを求める方もいます。それが苦手だったのと、警戒心をある程度もっておけば、相手のそうしたスタンス対して、なにかあったときに私が不必要に落ち込んだりする必要がありません。これは人に対してもそうだし、映画などの作品やものに対してもそうです。
一度相手に対して安心感を抱けると、ぐっと信頼関係が深まるんですけどね。長女の子育て時からずーっと友達でいるママさんもいますし、一度こうした警戒心がほぐれると、あとはすごく親密になれるんです。
――書籍ではPTAや町内会といった、それこそママ友づき合いが苦手な人にとってはハードルが高い活動に、ご自身は積極的に参加していると書かれていました。心は警戒心を高く保っているのに、行動は逆に積極的にするって、なにか理由があるのでしょうか。
辻さん:PTAは学校行事に関わることで、顔がわかるママさんが増えるし、子どもも自分も学校へ行きやすい環境をつくりたいと思ってやっていました。ただ、活動をとおして周りと仲よくなろうというスタンスはもっていなかったので、気持ちはある程度警戒心とか距離感をもちつつも、行動はオープンにしていく感じです。
私は仕事でもスケジュールを組んでも忘れたりするタイプなので、そういった部分は関わるママさんに頼って、助けてもらった部分も多いです。同い年の子をもつママさんといっても、年齢も経歴も全然違うので、積極的に甘えさせていただきました。
●全員に好かれるのは無理だと最初から思っていた
――気持ち的な警戒心をもっていれば、心がブレることも減りそうですね。
辻さん:だからママ友との関係で悩むことはありませんでした。ブログで叩かれた経験があったので、「全員に好かれるのは無理だな」って、最初から思っていた部分も大きいです。
「気の合う人が周りにいてくれて、もっと仲良くなれたらいいな」くらいのスタンスで、おつき合いはしていけたらと思っています。よくママ友グループ内で、仲間外れにされたとか耳にするんですが、私ももしかしたら気づかないところでされている可能性もあるとは思っています。
考え方だとは思いますが、もし相手が気に入らないことがあったなら、それは大人の対応をしてくれたらよいなと思っているし、自分は絶対にやらないってことだけは決めています。
もし仲間外れとかを私がやっていたら、子どもに「仲間外れはしちゃダメなんだよ」って言えないですからね。子どもは親の行動を見て育つので、こうした部分は気をつけています。
とはいえ、子育てをしていると子どもの流れは毎日違うので、これからも考えながら、なんとか楽しく過ごせたらと思っています。
辻さんの新刊『大好きな人と結婚した、その後。』
<撮影/岡戸雅樹 取材・文/おおしまりえ ヘアメイク/冨永朋子(アルール) スタイリスト/トリイクニコ 衣装/Maison de FLEUR Petite Robe 06ー6151ー1393>
【辻希美さん】
1987年、東京都出身。2000年に12歳でモーニング娘。のメンバーとして芸能界入り、2004年に卒業。2007年に俳優・杉浦太陽さんと結婚し、当時20歳で出産。現在は4児の母として仕事や育児に奮闘。ブログ、Youtube、インスタグラムなどSNSで暮らしぶりを発信。始めての著書『大好きな人と結婚した、その後。
』(講談社刊)が発売