炊飯器で簡単!タイの豚角煮「カイパロー」【調理家電でラク家事ごはん #4】

炊飯器なら時短でトロトロ♪「カイパロー」のレシピ

炊飯器で作れるごちそうエスニック料理のレシピを紹介している、2021年6月の【調理家電でラク家事ごはん】。第4回は「カイパロー」です。

パクチーやにんにくのほか、シナモンや八角など中華系のスパイスもきかせた、タイの豚角煮。コク深い味付けで、ごはんがすすむこのごちそうおかずが、炊飯器を使った時短調理でトロトロに仕上がります。

作り方を教えてくれたのは、これまでの3回と同じく、タイ料理研究家の鈴木佳代子先生。

屋台の人気料理「カイパロー」の炊飯器レシピ

「カイパローは、いつも身近にある人気の屋台料理です。ご飯に良く合うコク深い味付けは子どもも大好き。タイでは老若男女に愛されている料理なんですよ」

本来は時間をかけて煮込む料理を炊飯器で作れる。気温の高い季節柄、これもうれしいポイントですね。では、さっそく作り方をご紹介します。

材料(2人分)

・豚バラ肉(かたまり)4~5cm幅に切る……300g
・ゆで卵……2個
a.にんにく(みじん切り)……1片
a.パクチーの根(みじん切り)……1本
a.こしょう……小さじ1/2
・きび砂糖(あればパームシュガー)……大さじ3杯
・ナンプラー……大さじ1杯
・しょうゆ……大さじ1杯
b. 水……400ml
b. 酒……大さじ3杯
b. 八角……1個
b. シナモンスティック(あれば桂皮)……1/2本
・パクチー……適量

作り方

1.(a)を炒める

前回(「豚肉と甘栗のタイ風おこわ」のレシピ)にも登場した“タイの仲良し3人組”(にんにく、パクチーの根、こしょう)を炒めます。

「パクチーの根がないときは根元に近い茎を使ってください。パクチーを買ったら、葉はサラダなどに使い、残った根は冷凍しておくと良いですよ。タイ料理に欠かせないのは、実は葉ではなく根っこ。細かく刻んで炒めものに使ったり、肉や魚などを使ったスープや煮込み料理に一緒に加えて風味付けや臭み消しとして使ったりするのもおすすめです」

2. きび砂糖と水大さじ1杯を加えて煮詰める

煮物にコクとおいしそうな色をつけるため、1 にきび砂糖と水大さじ1杯(分量外)を入れ、焦がさないように注意しながら煮詰めます。

3. 豚バラ肉を炒め、ナンプラー、しょうゆを入れる

2に豚バラ肉を入れて炒め、ナンプラーとしょうゆを加えます。

「豚バラ肉はなかまで火をとおす必要はありません。調味料を絡ませるように炒め、色付いてくればOKです。さっぱりといただきたいときは豚肩ロース肉を使っても良いですよ」

4. 炊飯する

炊飯器に 3 とゆで卵、(b)を入れ、炊飯します。
※お使いの炊飯器によって特徴があるようです。一度炊き上がり、肉がかたいときはゆで卵を取り出し、ひたひたの水を加えて再度炊飯してください

5. 盛り付ける

炊き上がったら器に盛り、パクチーを添えて完成!

「パクチーなど野菜はぜひ添えてください。こっくりとした肉料理によく合い、さっぱりといただけます」

辛くないけどスパイシー!ご飯もお酒もすすむひと品

タイのメインスパイス「にんにく・パクチーの根・こしょう」や八角、シナモンなどの風味でエスニックの風を感じさせつつ、辛みのない、まさにご家庭向けの煮物です。

「煮物には厚揚げをプラスしてもおいしいですよ。やや汁気の多い仕上がりなので、旨味たっぷりの汁ごとご飯にかけて食べるのがおすすめ。ご飯もできたらジャスミンライスで!相性は最高です」

ご飯はもちろんお酒もすすむ、手軽でおいしいひと品。たっぷりの生野菜を添えて、さあ召し上がれ。

取材・文/神山牧恵
撮影/海老沢 勇