CBS MarketWatchによると、2日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月物は、イランの核問題やナイジェリアでの石油施設従業員の誘拐に加え、米石油精製大手バレロ・エナジーのテキサス製油所が火災で損害を受けたことから、需給逼迫(ひっぱく)懸念が高まって買われ、前日比1.99ドル(2.8%)高の1バレル=72.33ドルと反発して引けた。週間では1.3%高だった。

  ガソリン先物は同7セント高の1ガロン=2.198ドルに続伸、暖房油も同4.4セント高の1ガロン=2.015ドルに反発した。週間ではガソリンが4%高、暖房油は1.2%高だった。天然ガスは前日比17.5セント高の100万Btu=6.623ドルに続伸した。

  英BBCによると、イランのアハマディネジャド大統領は、同国の核開発問題への対応を協議する国連安保理常任理事国(米英仏中ロ)とドイツの6カ国が1日、EU(欧州連合)を加えた外相級会合を開き、イランに対して核開発放棄の見返りを提供することで合意したことを受け、西側諸国の圧力に屈して核開発を放棄するつもりはないと発言。ウラン濃縮活動の中止要求には応じない考えを改めて示した。【了】